[銘柄分析] ファスナル(FAST)2021/12決算

米国企業の決算ラッシュの時期がやってきました。

私の保有銘柄も大半がこの時期に年次決算を発表します。

連日の決算確認でちょっと大変ですが、長期保有の投資家として年1回の大事なお仕事ですので、頑張ってやっていきたいと思います。

第1弾はファスナル(FAST)です。(同社リリース

PLは順調に推移

12か月の比較で、売上は前年比6.44%増、最終利益は同7.67%増です。

COVID-19の追い風を受ける安全関連の売上も堅調な一方で、逆風を受ける製造業や建設関連の需要も大きく伸びたとのことです。

(in M USD)

営業CFが大幅に減少

PLが堅調な一方で、営業CFは前年から-30.11%と大きく下げています。

(in M USD)

営業CFマージン(営業CF ÷ 売上)も同様に下げています。

これらは、一般的に悪いサインですので、その理由の確認が必要です。

今回同社の営業CFが大きく下げた原因は、以下の2つです。

  • 売掛金の増加(135.2 M USD)
  • 在庫の増加(189.5 M USD)

売掛金の増加については、製造業や建設関連など、支払期間の長い顧客の売り上げが増えたためと説明されています。

また、在庫の増加についても、これらの顧客の需要にこたえるためと説明されています。

株主還元

配当と自社株買い

2022年度は増配することが開示されています。(同社リリース

2021年度は四半期ごとに$0.28の配当でしたが、2022/1Qには$0.31が支払われます(10.7%の増配)。2Q以降も同様となるでしょう。

2021年度の還元率は68.86%です。なお、還元は配当のみで、自社株買いはありませんでした。

2020年は特別配当があり還元率が100%を超えていますが、それ以外の年はおおむね70%程度の還元が行われています。

内部留保と再投資の効果

配当や自社株買いで直接還元されなかった利益は、内部留保され、将来の利益のために再投資されます。

その再投資の効果がどれくらいかを確認します。

2011年から2021年までの10年間について、以下の数字を確認します。

  • (1)10年間の内部留保の累計: 1,473.7 M USD
  • (2)10年間の利益の増加: 567.1 M USD
  • (2)を(1)で割った数字: 38.48 %

キャッシュの時間価値を無視したざっくりした計算ですが、内部留保した利益に対して、年約38%のリターンを得ていることになります。

非常に良い数字だと判断します。

株価とまとめ

5年チャート(Yahoo Financeより):

PERは37.68と高めです。

配当利率は1.92%。

同社の製品・サービスに対する需要も、同社の参入障壁(販売ルート)も、当面盤石と考えられます。

営業CFの減少が気になりますが、リリースの説明通りなら一時的な落ち込みと考えられます。

今後営業CFが回復するかどうかは要チェックですが、継続保有でOKと判断します。

投資と人生は自己責任で。

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