サラリーマンとしての最終ステージにいることを実感する

今日の記事は、投資とは関係のない、まったくプライベイトなことがらについての記事です。

プライベイトなことがらについてではありますが、同じような境遇にいらっしゃる方への参考になるかもしれないと思い、記事にしてみました。

早期退職を意識するようになったきっかけ

いまや「過去の遺物」として語られがちな終身雇用制ではありますが、それでもいまだ就職してから定年退職するまで、同じ会社に勤め続ける日本のサラリーマンは多いはずです。その理由は、不十分な転職マーケットであったりとか、厳しい解雇規制とか、転職に不利な税制とかであったりするのでしょうが、そういう議論はいろいろなところでされているので、この場では省略します。

私自身はいわゆるバブルの時期に就職し、現在50代半ば。あと数年で確実に定年を迎えます。

とはいえ、定年はまだ5年以上先の話です。しかし、あることがきかっけで、定年前の早期退職を強く意識するようになりました。

一昨年2019年の初めころでしたが、当時の直属の上司に呼び出されて、1対1の会話をしました。

内容は、新年度以降の職場の体制について相談したいというものでした。

普通、そういう話は上の方で決めて、私のような下っ端管理職の立場に知らされるのはそれが決まってからのことが通常です。

しかし、その上司と私では年齢が近いということと、職場での付き合いが長いということ、そしてその体制変更に私が大きくかかわってくるということで、事前に相談してくれたのだと思います。

それはそれでありがたいことなのですが、その相談を受けた体制案というのが、私を、いわゆる「余剰人員」を集めた組織の長にしようというものでした。

とっさのことだったので、その場では思わず拒否的な反応を示してしまいました。しかし、ありがたいことに、その私の拒否反応は受け入れられて、結果としては、私はその時のポジションにとどまり、その「余剰人員」を集めた組織の長には別の人がつくことになりました。

結果オーライではあったものの、自分にとっては結構大きなショックでした。

その提案の意図がどうであったかは聞くことはできませんでしたが、可能性として、私自身が会社全体から見て「余剰」として扱われる可能性をひしひしと感じたのです。

早期退職計画の「発見」

そのショック「以前」までは、なんとなく定年まで働くことをイメージしていましたし、自分自身の処遇についても「あわよくばもうひと段階くらい上がるかもしれない」と思っていました。

しかし、このショックで、「おそらくこれ以上、上はないかな。下手をすれば、肩をたたかれかねない」という危機感が芽生えました。

それまでは、自分が現在保有している資産の管理はちゃんとやっていましたが、将来もらえる退職金まで含めた管理は、あまり真剣にはやっていませんでした。

この「ショック」をきっかけに、「いったいあと何年働けば、金銭的には十分なのだろう」という問題意識が芽生えました。

早期退職計画(ERP)と勝手に名付けて、退職までにもらえるお金、その後の運用利率、100歳くらいまでの支出の想定を考慮した資金計画を立ててみました。

その結果、「2022年3月まで働けば、100歳までギリギリやっていけそう」という結論に達したのです。

これは、自分にとっては新大陸の発見くらい画期的な発見でした。

定年まであと数年しがみつかなけれならないとか、あるいはその中でももしかしたらもう少し上に上がれるかもしれないとか、そういう思いが一気に吹っ飛んでしまったのです。

投資をやっておいてよかったと実感

私のような下っ端管理職どまりのサラリーマンがこのような早期退職計画が立てられたのも、ひとえに株式投資を続けてきたからだと思っています。

2004年に中国株投資から投資活動をはじめました。毎年の収支はちゃんとつけているので、「もし投資をせず、全部無利子の貯金をしていた場合」と現状を比べると、実に資産額は倍の差があります。

もし投資をやっていなければ、早期退職どころか、定年退職後も嘱託勤務で(周囲に疎ましがられながら)働き続ける必要があったはずです。

今思っていること

現在、いまだ「ラインの長」として下っ端管理職のポジションにいます。

私の職にかわってやっていけそうな若手もいますが、社内資格の都合でまだ管理職にはなれません。

まあ、私が退職するまでに資格をクリアして、無事引き継げればよいと思っています。

上に書いた早期退職計画は、もちろん職場の誰にも話してはいません。そんなことをうかつに誰かにしゃべれば、どうせろくなことにならないでしょうし。

立場上、組織の年度計画だとか中期計画を立てる打合せにも参加を求められます。しかし、「2024年度まで目標を達成する」とか言われても、「どうせその時には自分はこの会社にはいないのかな」と思ったりもします。(もちろん、計画は真剣に立てていますが。)

先の「ショック」以前と比べると、会社との心理的な距離は相当遠くなったと感じています。そんな思いが表に出ないよう、気を付けなければならないと日々感じています。

これからやっていきたいこと

今の職を辞めることを考えるのも大事ですが、もっと大事なことは、その後毎日何をして過ごすか、です。

新たに別の会社に雇われるという選択肢は、まずないと思います。

先の早期退職計画で、「退職後も月5万円くらい収入がある」という前提にすれば、もう少し早めに退職できたり、あるいは、もっと金銭的な余裕が生まれてきたりします。

しかし、その月5万円を稼ぐためにコンビニやファミレスでバイトをするくらいなら、もう半年くらい今の職場で粘り続ける方が、金銭的にはるかに楽だと思います。

ボランティアやNPOというのも、自分の性にはあっていないと薄々感じています。

たぶん、今まさにここでこうしているように、毎日ブログを書き続けるのが、自分が本気で取り組めることなのかなと、なんとなく思っています。

また、ハードルの高い夢とは思いますが、日本語の壁を越えて、グローバルに情報発信していく道もあるかな、なんて無理な妄想もしています。(アメリカでは、日本よりはるかに大量の投資情報が流れているでしょうから、その中で生き抜いていくのは、日本でそうするのよりもはるかに大変でしょうけれど。)

投資と人生は自己責任で。

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