快適ゾーンを抜け出す

快適ゾーン(comfortable zone)という言葉があります。文字通り、ストレスのない快適な環境のことを指します。

成長するためには、この快適ゾーンから抜け出す必要がある、という意味で使われます。

今の自分はこの快適ゾーンにけっこうどっぷりと浸かっているという認識(危機感)があります。

まだ退職していないので、日々のサラリーマンとしての仕事があります。日々いろいろとトラブルが舞い込む職場なので、それなりのストレスは毎日発生します。

しかし、サラリーマンも20年以上やっていると、そういう仕事上のトラブルのこなし方もルーチン化して、よほどのことがない限り右から左へとさばけるようになってきます。(年に1度くらいは本当に泣きたくなるような大きなトラブルもあるのですけれど。)

定年という制度があるので、おのずと自分より年上の人は年々と減っていきます。役職に関わらず、年長の人というのはいろいろと注意してくれたり、叱ったりしてくれるものですが、そういうことをしてくれる人も少なくなります。

トップを頂点として、その下のピラミッドの中で自分より上の職位の人たちがいます。しかし、みな「雇われの身。サラリーマン」です。彼らがどういうロジックで動いているかも、おおよそ想像がつきますし、何かの変化に対して彼らがどうアクションするかもだいたい予想がつきます。

まだサラリーマン生活が十年以上も残っている若い頃なら、いろいろと意見をしたかもしれません。しかし、自分自身もたとえ定年まで残ってもそれほど長くいるわけではありません。わざわざ波風を立てて、居心地を悪くする理由もありません。

今日も三連休の最終日ですが、休みの日には、ほとんど仕事のことは頭の中から離れて、毎週末、「プチリタイア生活」を楽しんでいるような感じです。

特にお金がかかる趣味があるわけでもなく、本を読んだり、ネットで投資関係の調べ物をしたり、こうしてブログを書いたり、ユーチューブやアマゾンプライムビデオを見たり、たまにゲームをしてみたり、一応週2回くらいはジムに行って汗を流して、そして近所の飲み屋にいって、せっかくジムで落としたカロリーを再度摂取したり・・・。

このまま数年が経過して、退職してしまえば、自分や身内の病気とか事故でもない限り、ほとんどストレスがない日々が続きそうです。

しかし、それでは成長が止まってしまいます。(別に成長しなくても生きていけるのでしょうけれど・・・。)

この「快適ゾーン」から、どうやって抜け出すのか?

ジムできつい筋トレをやったり、バイクで汗を流すのも、ストレスといえばストレスです。でも、それは肉体的なもの。

何か新しいことを初めて、人様にいろいろと教えてもらう手もあるでしょう。でも、正直趣味的なものを今から新しくやろうという動機はほとんどありません。陶芸とか、絵画とか、音楽(楽器)とか。きっと本気になれず長続きしないと思うのです。

転職するとか、資格を取って自営業をするとか、あるいは中小企業を買い取って経営するとか。サラリーマン生活を20年以上続けて、この先まだそんなことをやろうという気にもなりません。

なんてことを最近毎日考えていたのですが、ふと思い当たるものがありました。

自分にとっての快適ゾーン。それは、今こうして書いている「日本語の世界」なのかもしれない。

今のインプットは、主に日経新聞、日経ビジネス、WSJ(日本語版)、そして投資関連のブログ(いずれも日本語)、英語だとYahoo financeの銘柄ニュースくらいです。

WSJとかも、昔は英語版しかなかったので頑張って読んでいましたが、最近は日本語版がほぼリアルタイムで追従しているので、わざわざ英語版を読む動機もあまりありません。

FTとかBarron’sとかは、無料で読める部分がほとんどありません。購読料が結構高いのですが、いっそ契約してしまえば読む動機ができるのかな?

投資関連でいえば、アフリカへの投資とか面白そうです。証券取引所もすでに29か所開設されているようです。日本から売買できるのかな?(Wikipediaのページ

ネットの世界なら、いつでも世界に飛び出すことができます。もっと世界に目を向けるべきですね。(と、日本語で書いてしまうのですけれど・・・。)

持ち家もないので、退職してしまえば、住む場所も日本にこだわる必要はありません。

たまたま生まれついたのが、今の豊かな時代の日本。それはそれで、相当恵まれていることだと思います。でも、せっかく生まれついたのなら、地球上のことをもっと知りたいという気もします。どのみち、地球からは出ていくことはできないのですから。