私の早期退職計画

私の勤め先の定める定年は、他の多くの日本企業と同じく「60歳」です。60歳を過ぎた後も嘱託として再雇用してもらう道もありますが、給料は大幅カットとなります。

私はいま、50代の半ばです。ですから、もう数年のうちに、望む・望まないにかかわらず、退職を迫られることになります。

もう数年のことなので働けるだけ働くというのがまっとうだとも思いますが、できれば定年を待たずに早期退職したいと考えています(すでに早期ではないとも言えますが)。

家計簿も自分で毎日記録しており、資産額もちゃんと把握しています。いつ退職すれば退職金をいくらもらえるかという情報も会社から開示されています。

この先、生活費にいくらくらい必要かも、だいたい把握することができます。

不確定な要素が大きいのは、介護関連と医療関連の費用と思います。

しかし、入所に数千万円もかかる高級老人ホームに入るつもりがなければ、だいたい上限も見えてくるでしょう。高額医療制度もあります。そもそも、そこまで命にしがみついて100歳とかまで生きたいとも思いません。

早期退職後の資産推移シミュレーション

前置きが長くなりましたが、わたしが仮に早期退職した場合の、資産額の推移シミュレーションの結果です。

縦軸は伏せさせていただいています。皆さん適当に想像してみてください。

三本のグラフのうち、下から順に、2021年3月、2022年3月、2023年3月にそれぞれ退職した場合の、だいたい100歳まで生きた場合の資産推移です。

なお、退職後は65歳で年金をもらい始めるまで収入はいっさいない前提です。

さらにもっと大事な前提ですが、資産のほとんどは(インデックスを含む)株式で運用して、毎年5%の利率で資産が増えていくことを想定しています。(ですので、少し見通しが甘いシミュレーションなのかもしれません。)

それぞれ退職のタイミングで退職金をもらえるので、資産額はいったん大きく上がっています。その後、2027年ころまではどうしても必要な支出があるので、大きく資産が下がります。

その後はそれぞれ緩やかに推移しますが、一番下の2021年3月退職(つまりあと約半年働く)では、100歳になるまでに資産が尽きます。さすがにこれは心配。

真ん中の2022年3月退職(あと約1年半働く)では、100歳でもまだ資産が残っています。しかし、年々資産が減っていくのは、大丈夫とわかっていてもストレスが大きいかもしれません。

一番上の2023年3月退職(あと約2年半働く)では、年々資産が増えていく計算です。これならもう「少なくともお金には困らない」というステージと言っていいでしょう。

退職後70歳まで月5万円の収入があれば

早期退職といっても、まったく収入がなくなる前提ではなく、例えば週に2日ほど働いて月に5万円でも収入があると、資産の推移も結構違ってきます。

仮に退職後、70歳になるまで月5万円の収入がある場合には、以下のような推移に変わります。

この前提ならば、2022年3月退職(あと約1年半働く)でも、資産を減らさずに暮らしていくことができそうです。

「今の職場でがまんして1年余分に働くのか」あるいは「70歳まで(十数年間)、お気楽ではあるけれどある程度の労働をして小銭を稼ぐのか」という選択になります。

でも、資格もなければ、ポータブルなスキルもないサラリーマン上がりの中高年が、月5万円の収入を得るのって、結構大変なのかもしれません。

このへんは、そもそも早期退職して毎日何をして過ごしたいのか、ということに大きくかかわってきますね。他人や社会のことは無視して自分の興味に没頭したいのか、あるいは、少しでも社会と接点を持って社会に貢献したいと思うのか。

また、実際には株価もきれいに右肩上がりとは限らず、数年にわたって低迷することもあります。それが退職前のことならば長く働き続けることでカバーできますが、退職後のことならば取り返すのは事実上無理になります。こういうリスクを見込みだすと、結局自らの意思で早期退職することは難しくなるばかりです。

しかし、いざ退職しても金銭的にだいたい何とかなりそうとわかっていれば、日ごろの仕事に関わるストレスも少なくなるでしょうし、いつまでもしがみつこうとする依存心もなくなるでしょう。勤め先の会社という組織から、精神的に距離を置くことができるようになります。

以上、日ごろ私がパソコンであれこれシミュレーションしていることを、このブログでご紹介してみました。

もしかしたら、私と立場の近い方や、そうでなくても早期退職を目指して投資活動にいそしんでいる方のご参考になれば。

投資と人生は自己責任で。

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