FXは「投資」か?

FXなるものが世の中で良く知られるようになったのは、15年前くらいだったと思います。

一時下火になったのかと思いましたが、最近またネット界隈で注目を浴びているようです。

トラリピのように、自動で売買してくれるサービスが出てきたことも、普及に一役買っているのかもしれません。

FXで安定した収入が得られるという理屈は、以下の2つだと思います。

  1. 売買のペアとなる2つの通貨の金利差によって、毎日のスワップを得る。
  2. 「あるルール」に従って機械的にトレードして利益を得る。

1.については、過去私もトライしたことがあります。しかし、年末年始の商いの薄い時期に、いわゆる「ロスカット狩り」に遭って、一瞬にして大金を失った苦い経験があります。

参考過去記事: [コラム] 私のブラックスワン体験

2. の例が上にあげたトラリピなどに代表される自動売買です。

しかし、FXで本当に安定して稼げるのでしょうか?

世間で広い意味で「投資」と呼ばれているものを、「利益を生む/生まない」、「流動性の高低」という2つの軸で分類してみます。

このブログで注力している株式の長期投資は、左上、つまり、「投資対象そのものが利益を生み」、かつ、流動性が高いのが特徴です。

株式を持つということは、投資対象の事業を部分的に保有するということです。その事業が生み出した利益は、すべて株主のものです。その利益が、配当、自社株買い、内部留保の形で分配されます。(ですので、内部留保が事業に再投資されて、将来の利益を増やすことが重要です。)

同じく投資対象そのものが利益を生み出すものの、株式のように流動性がないのが、収益不動産や、事業全体を保有することです。一般的に株式を保有するより利益は大きいといわれますが、売りたいときにすぐに売れないという「不便さ」があります。

右上にあるFXは、貴金属、商品、仮想通貨と同じく、それそのものが利益を生み出すことはありません。

ただ、流動性が高く、「マーケット価格」があるため、その価格の動きに沿ってトレードすることにより、利益を上げられる可能性があります。

しかし、しょせんゼロサムゲーム(手数料を考えるとマイナスサムゲーム)ですから、誰もが皆利益を上げることは原理的に不可能です。

勝者の陰にはそれに見合うだけの敗者が存在します。

また、今は勝者であっても、その勝因が偶然によるものであれば、いずれ敗者に転落します。

トラリピのような自動売買がもっとポピュラーになって、それで多くの人が安定した利益を上げるようになれば、きっとその裏をかいてその利益を横取りする人(もしくはアルゴリズム)が出てくるでしょう。

もちろん、他人がどのような「投資活動」をしようが、私ごときが口を出す話ではありません。

では、なぜこんな記事を書いたかというと、実は上のトラリピの宣伝をみて、「おっ、これはいけそうかな?」と、はずかしながら少し「その気」になってしまった自分を戒めるためです・・・。

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