中国株二季報2018年夏秋号から(その2)

前回記事の続きです。

今日は1000番台の銘柄を見てみます。気になった銘柄をあげてみます。

1044 Hengan International ― ROE 23.6、利回り 3.9%。ティッシュペーパー、生理用品、紙おむつを製造販売する企業です。日本のユニ・チャームや米国のP&Gと同業で、中国市場でのこれらの企業との競争も激化しているようです。売上、利益もここ数年はほぼ横ばいです。この銘柄を買うくらいならP&Gの方がよいかも。

1112 H&H International ― ROE 22.1、利回り 0.5%。以前の社名は「合生元」です。欧州からの輸入粉ミルクの独占販売を行っています。また、2015年に豪州のサプリ企業を買収し、社名も変更しています。この銘柄は以前保有していましたが、粉ミルク事業の競争激化を嫌って売却しています。今も販管費によって利益が圧迫されているよう。たぶん、買わないかな。

1128 ウィンマカオ ― ROE 123.3、利回り 4.1%。2018年2月に米ウィンのCEOがセクハラで辞任しています。そもそもマカオのカジノを投資対象とするかどうか、決めかねています。

1177 中国生物製薬 ― ROE 23.6、0.5%。肝臓関連、心臓・脳血管関連の治療薬に強みを持つ製薬会社です。売上利益とも順調に伸びています。しかし、そもそも製薬企業の事業内容や製品は素人には理解しずらいですし、しかもそれが中国の企業となると販路関連の事情もよくわかりません。中国の製薬企業では0460 四環医薬がずっこけた事例もあるので、ちょっと手を出しづらいですね。

1234 中国利郎 ― ROE 19.4、利回り 5.5%。LILANZという自社ブランドの紳士服を展開しています。ここ数年で見ると売上、利益はほぼ横ばいです。アパレルは流行り廃りがあるので、長期投資の対象にはなりづらいと考えています。

1317 China Maple Leaf Education ― ROE 16.9、利回り 1.5%。なんと、私立学校が上場しています。幼稚園から高校までの一貫教育で、私学としては中国最大の生徒数とのこと。中国、カナダで計60校を運営とのこと。売上、利益は急成長中です。ちょっと調べてみたいと思います。(が、中国の学校法人というと、なんとなくスキャンダルでずっこけそうな気もします。日本だと学校ってあまり儲からないみたいですし。)

1888 Kingboard Laminates ― ROE 21.6、利回り 8.7%。電子機器用の積層基板の世界的な大手です。本来この業界は環境変化や競争が激しいので視野に入れないのですが、もしかしたらすごい独占力を持っているかもしれないので、時間があればチェックしてみたいと思います。

1928 Sands Chia ― こちらもマカオのカジノ。ROE 35.3、利回り 4.4%。

1970 IMAX China — ROE 17.9、利回り 1.0%。IMAX社の中国子会社です。中華圏で527館のIMAXシアターを展開。日本では映画館は斜陽産業ですが、中国ではまだまだ成長が続いているようです。売上利益ともここ数年は順調に成長。

続きは追って。