カンボジアの首都プノンペンでカジノを経営するナガコープ(3918.HK)の保有株式をすべて売りました。
3月のコロナショックから相場が半戻しして株価も落ち着いてきたので、「アフターコロナ」を見据えて、今の保有銘柄を保有し続けるべきかどうかじっくり考えてみました。その結論としての売却です。
もちろん、アフターコロナの世界がどうなるかを正確に予想することなどできません(少なくとも私には)。しかし、予想できないからこそ「最悪の場合」を想定して判断する必要があります。
売却した理由は以下のとおりです。コロナ禍に関連した理由とそれ以外の理由があります。
コロナ禍に関連した理由
1Q好決算をたたき出したものの、4/1から無期限で営業停止したとアナウンスされています。その後再開についてのアナウンスは現時点ではありません。
また、仮に再開したとしても、今後のコロナ感染の広がりによっては再度閉鎖される可能性があります。
同社の財務はほぼ無借金といってよいくらい健全ですが、それでも営業停止が長期に渡れば、収支、財務もボロボロになり、配当も減る(なくなる)可能性があります。
バランスシート:
カジノに限らず様々な業種がコロナ禍の影響を受けますが、閉鎖によって収入がゼロになるという点ではカジノのリスクは高いと判断しました。
それ以外の理由
同社の強みは「2045年までのプノンペン地区の独占営業権」です。
しかし、同社と政府の関係や、カンボジアの政情によってこの権利がひっくり返る可能性を否定できません。(少なくとも私には、その可能性を否定するだけの情報がありません。)
これについては、もともと抱いていた不安ですが、コロナ禍が判断の背中を押してくれた形です。
株価
5年チャート:
最高値から約37%も下げていますが、過去ではなく、将来に目を向けて、上記のような不安を抱えつつ保有すべきではないと判断しました。
しこんだのが2015年なので一応利益も出ています。
売却に伴う税負担で資産も減りますし、低PER、高配当の同社をはずすことによってルックスルー利益や総配当額も減ります。
ちょっと心理的にはつらいですね。しかし、不安を抱えながら保有し続けるよりはましです。ここは勇気を振り絞って売り。
Yahoo financeのポートフォリオからも削除して、当面は同社の株価は見ないつもりです。(もしするすると上がったら、精神的ダメージが大きいので)
いままでほぼフルポジションでしたが、キャッシュも約10%に増えました。もうすぐもらえる(はずの)ボーナスと合わせて、他の銘柄をじっくり買っていきたいと思います。「二番底」が来るかどうかも全くわかりませんが、あせらずに。
コロナ禍がおさまったら、またナガコープの業績や株価を見て、その時点で買いたくなったらまた保有したいと思います。
投資と人生は自己責任で。
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