久々のブログ更新です。
タイトルに「早期退職に成功できた理由」と書きましたが、まだ退職はしていません。
しかし、上司にはすでに来年3月末を最終出社日として退職する意向を伝えていますし、その準備として管理職からも外してもらいました。
残りの5か月弱を無事に消化して、夢の早期退職にたどり着けることはほぼ確定していると考えています。
この記事では、普通のサラリーマンである自分が、定年を待たずに早期退職に踏み切れた理由について書いてみたいと思います。
1.家計の管理をちゃんとやっていた
株式投資を始める前から、自分の毎月の収入と、日々の支出を費目ごとにエクセルで管理する習慣が身についていました。
別に誰にやれと言われたわけでもないですし、一念発起してやり始めたわけでもありません。
単に、自分のお金の勘定をすることが「好き」だったからだと思います。
これは今でも続いています。
もっとも、手段は、エクセルからグーグル・シートへ、パソコンからスマホへと変わりましたけれど。
(後でも書きますが、我が家の家計は、夫たる自分がすべて管理をしています。)
また、若いころには、パチンコや公営ギャンブルで収入を得ようなんて愚かなことも考えていましたし、お金もそこそこ使いました。さらには、独身時代には一人でいろいろ飲み歩くなんてこともやっていました。
それでも経済的に破綻しなかったのは、家計の管理をちゃんとやれていたからだと思っています。
2.早めに株式投資を始めることができた
このブログで何度も触れていますが、私が株式投資を始めるきっかけとなったのは、邱永漢さんの「中国株の基礎知識」という本を書店で見かけて、たまたま手に取ってみたことです。
時期的には17年前、年齢は30代後半でした。
いまFIREブームに乗っている20歳代や30歳代の方と比べるとかなり遅いスタートだと思います。
しかし、昔はまだネット証券もそれほど一般的ではなかったですし、中国株、米国株なんてほとんどだれも注目していなかったのですから、まあ仕方ないかもしれません。
仮に邱永漢さんの本に出合っていなくても、その後中国株ブームや、BRICsブームなんかもありましたから、どこかで興味を持っていた可能性は高いと思います。
投資を始めたころは恐る恐る少額で買っていたのですが、はじめて2年もしないうちに、ほぼフルポジションになっていました。といっても、そのころはそもそも資産額も大したことはありませんが。
そして、今に至るまで現金比率はだいたい10%くらいで推移しています。
私の場合、現在の手持ちの資産以外に、今後もらう予定の退職金や、将来給付される年金といった「隠れたキャッシュポジション」があるので、手持ち分はほぼ株式で持っていても問題ないと考えています。
3.家族との価値観の一致
妻とは20年以上前に知り合い、結婚しました。結婚20周年のお祝いももう済ませています。
結婚当初から、家計は私が管理していました。
妻には、毎月かかった生活費を申告してもらって月末にその額を支払いつつ、お小遣いもあげるという形をとりました。
結婚生活においては、両者の価値観が食い違い、いろいろと言い争いになることも当然ありました。
しかし、このお金の管理の部分については、全く議論もなく、それが当たり前という感じでした。
日本の場合、奥様が家計管理をして、旦那はお小遣いをもらう形が一般的だそうですし、投資については「嫁ブロック」みたいな話も聞きますから、自分はとても恵まれていたと思います。
自分が家計を管理することに抵抗がなかった理由としては、上述したとおりもともと自分が家計管理をちゃんとやれていたことに加え、妻の方がそもそもそういう経験がなく、かつ興味もなかったからだと思います。
ちなみに、妻は株式投資にもまったく興味がないようで、そういう話をしてみても、「ふーん」という感じであしらわれるので、そこがちょっと悲しいところではあります。
4.住居費が安く済んだ
私は、高校を卒業して一人暮らしを始めてから今に至るまでずっと賃貸暮らしです。
賃貸派と持ち家派の議論は世の中にあふれていますが、ちゃんと良い物件を選べば、金銭的には持ち家の方が有利というのが一般的なように思えます。
しかし、私の場合は、会社から家賃補助がありましたので、少し話は違いました。
全額補助してくれるわけではなく、家賃に応じて最大5万円ほど補助してくれるという制度です。
条件によって最大10年が補助が得られる期間の上限なのですが、そこに「場所の移動を伴う転勤」が伴うと話が違ってきます。
会社の都合で引っ越すわけですから、引っ越してからまた10年間補助が続きます。
私の場合、ちょうどいい間隔で異動があったので、結婚してから約20年の間、ずっとこの補助をもらっています。
毎月約5万円、年間約60万円で20年間とすると、結構いいお金になりますよね。
もっとも、この引っ越しのために、妻や子供に負担をかけたことは、申し訳ないと思っているところもあります。
5.教育費が安く済んだ
子供は1人だけもうけました。
これが、2人、3人だと、経済的にもっと苦しかったかもしれません。
子供が小さい頃に何度か「弟や妹ほしい?」と聞いてみましたが、「自分ひとりがいい(自分一人で全部独占するのがいい)」と言っていましたから、それを言い訳に2人目以降にチャレンジもしませんでした。(笑)
私自身は兄弟がいるのですが、この年になってほとんど疎遠ですし、それほど兄弟仲もよくないので、まあ子供に兄弟を持たせてあげる必要もないのかなと思っています。
小学生高学年から、本人が行きたいというので塾に行かせるようになりました。
塾に行かせると、当然「どこの私立中学を受けますか?」という流れになります。
うちも、中高一貫の私立に行かせました。
学費はそこそこ高いですが、先生のクオリティーがしっかりしていることや、いじめを起こさせないということにちゃんと取り組んでいる様子もあったので、価値はあったと思います。
また、公立中学に入れてしまうと、その分学力を補うために塾に行かせなければならないことを考えると、経済的にそれほど差はなかったのかなと思います。
現在大学生ですが、大学は無事国公立に入学してくれました。
学費も私の頃に比べれば倍以上になっていますが、それでも私立大学に比べれば半分くらいです。
一人暮らしさせることを考えていたのですが、幸か不幸かこのコロナ禍のために授業もほとんどリモートなので、いまだ一緒に暮らしています。
いつまで続くかはわかりませんが、少なくとも金銭的に助かっていることは確かです。
6.早期退職を真剣に考えるきっかけがあった
上記の通り早期退職できる条件がそろっていたわけですが、それでも私自身が「まだ働きたい」と思えば、別に退職せずにそのまま定年まで働き続けたかもしれません。
しかし、3年ほど前に、当時の上司からやんわり閑職部門への異動を打診されたことがあります。その異動は結局実現しなかったのですが、その時に「自分がこれ以上上のポジションに上がることはなさそうだな」と直感しました。
それから、勤め先の退職金制度を調べてみて、どうやら2022年3月末まで働けば、その後経済的には困らなさそうという皮算用をはじき出しました。
そこからは、退職予定日に向けてカウントダウンをする日々が続きました。
そして、ようやく残り5か月弱というところまでたどり着きました。
今は退職後に備えて、休日は炊事、洗濯、掃除などの家事を積極的にやるようになりました。
別に妻にそういわれたわけではなくて、そういう家事をするのが「楽しい」からです。
先日も、生まれて初めて、鶏のから揚げやとんかつを作ってみました。
お味の方は、ちょっといまいちでしたが、どうやればもっとおいしくできるのか、日々ユーチューブの料理番組をみて研究中です。
退職が確定しているからといっても、まだまだ雇われている身です。
変なところで踏み外さないように、丁寧に毎日を過ごしていきたいと思います。
投資と人生は自己責任で。
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