今年2022年3月末の最終出社日に向けて、そろそろ退職届を出す必要があります。
退職届を出すともう後戻りはできません。その前に退職金がいくらもらえるか正確に知りたかったので、人事部門に試算をお願いしてみました。
思ったより多かった
もともと自分でも計算ルールを見ながら試算はしていたのですが、人事から提示された額の方が、数百万円単位で多かったです。
その理由は以下の2点です。
- 早期退職割増の計算方法を自分が誤解していた
- 人事の試算は、4月以降も現在の給与査定のままである前提であった
1点目は、素直に「うれしい誤算」でした。
早期割増額の計算ルールというのが、まるで法律の条文のような文章で書かれているのですが、どう解釈してよいかわからないところがあったので、安全勝手な方向で想定して計算していました。(人事に聞くわけにもいかなかったですし)
実際に人事で計算した表を見せてもらい、具体的な計算方法を理解することができました。
2点目について。
実際に退職するのは6月のボーナス支給後で、4月以降は、たまった有給休暇を消化する予定です。
すでに管理職のポジションを外れているので、4月以降は給与査定が下がることが予想されます。
退職金や早期割り増しは給与査定によって増減しますので、それを加味して計算してほしかったのですが、人事の方からは「それはできません」と断られました。
まあ、人事としては、4月以降の査定については(おそらくもう決まっているでしょうが)本人に開示するわけにはいかないのでしょう。
それに、ボーナスをもらった直後に、休暇も全部しっかり消化して退職するような者に、あれこれ親切にする理由もないのかもしれません。
結局自分で計算しなおしてみた
退職を前にして、人事ににらまれて何か不利益があるのも嫌ですから、試算のやり直しをお願いするのはあきらめました。
早期退職割増の計算方法も分かったので、再度自分で試算してみました。
4月以降の査定部分は不明ですが、その「上限」と「下限」は想像がつくので、それぞれの場合で計算してみました。
その結果、上下どちらに振れても、当初の自分の試算よりは額が多いことがわかりました。(やった!)
総額はここには書きませんが、割合としては以下の通りです。
- 一時金としてもらう部分 約30%
- 一時金か企業年金か選べる部分 約20%
- 早期退職割増部分 約50%
なお、確定拠出年金(DC)はここには含んでいません。
3の部分が思ったより多いことに改めて驚きました。
「50歳代以上の従業員には早めに退職してほしい」という会社の意思が、この数字からひしひしと伝わってきます。
すべて一時金でもらう予定
2の部分は、いわゆる「確定給付年金(DB)」と呼ばれているものです。
全額一時金でもらう選択肢や、全額年金でもらう選択肢に加えて、例えば両者50%づつなど分けてもらう選択肢もあります。
そして重要なことは、年金でもらえば、それが「終身」でもらえるということです。
人事の方も、「年金でもらう人が多いですよ」とのことでした。
しかし、長年投資をやってきた私は、そんな「終身」という甘い言葉に安易に飛びついたりはしません。
「全額年金を選択した場合に、毎年もらう額」を「全額一時金でもらう場合の額」で割ってみます。
すると、約5.5%になります。
ということは、全額一時金でもらい、それを5%から6%くらいの利率で運用すれば、金銭価値的にはあまり変わらないということです。
しかも、「終身年金」は自分が死んでしまえばそれまでですが、自分で運用すれば、元本に手を付けない限り「永久」にキャッシュを生み出します。(実際には終身年金も、一定期間の保証はありますが)
というわけで、私はまよわず「全額一時金」を選択するつもりです。
退職してまで会社に首根っこを押さえられるのは嫌ですし、会社の業績が悪くなれば(ゼロにはならないでしょうが)減額なんてこともありうるでしょう。
改善すればよいと思うこと
先ほども書きましたが、会社としては50歳代以上の従業員には早めに退職してほしいというのが本音でしょうし、それを具現化しているのが退職金の早期割増制度だと思います。
しかし、自分がもらえる退職金や早期割増額を正確に知っている人はあまりいないのではないかと思います。
全員が、いつでも自分の退職金の額を正確にみることができるようになれば、「もう退職しても大丈夫だ」と踏ん切りがつく人も少なくないのではないかと思います。
まあ、会社としては、退職勧奨ととらえられるリスクを気にしているのかもしれませんね。
今後の予定
退職金の試算額を見て、これだけの額を「キャッシュ(しかも日本円)」かつ「無利子」で会社に預けておくことに対する心理的な抵抗がますます大きくなってきました。
今後物価も上がっていきそうですし、日本円の価値も下がっていくかもしれません。
一刻も早く運用に回したい気持ちが大きくなってきました。
もう退職届も書いたので、来週には会社に提出しようと思います。
投資と人生は自己責任で。
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