スタグフレーション(stagflation)とは、不況(stagnation)とインフレ(inflation)が同時に起こることを指します。
スタグフレーションが発生する要因はいろいろありますが、その一つに、景気低迷すると同時に生産コストが上昇するようなケースが挙げられます。
新型コロナウィルス感染拡大によって今後長期間景気が低迷することが予想されます。それと同時に、食料品や日常品といった生活に欠かせないものの生産やサービスの提供が滞って、これらのコストが上昇する可能性があるかもしれません。
少し前にネット上のデマをきっかけにトイレットペーパー等が品薄になりました。そういうデマ騒ぎが原因ではなく、物資のサプライが滞ったり工場を稼働させられなくなったりすることが長期間続けば、おのずと物価が上昇してもおかしくありません。
各国政府が困窮者支援のために資金をじゃぶじゃぶ提供すれば、ますますインフレに拍車をかけそうです。
今は急落した株価に注目が集まっているので、(私も含めて)「もっとキャッシュを持っておけばよかった」なんて思っていますが、物価上昇が始まればキャッシュこそが一番のリスク資産ということになります。
ではどうすればよいか?
株を持つことはインフレ対策にもなります。
しかし、新型コロナによる不況の影響を受ける企業の株を持っていては意味がありません。
そういう影響を受けない銘柄を持っておくのが一番の対策になるでしょう。
手前味噌で恐縮ですが、私の保有銘柄だと、AMZNとか、廃棄物処理のWMとか、食品関連だとMKCとか、医療関係のJNJとか、あとはたばこのMO、PMとか。
持ち株でないところでは、(ずっとほしくて横目で見ている)PGとか、
ただし、需要が減らないことだけではなく、サプライやオペレーションに影響が出ないことも大事です。上にあげた企業の生産やサービスへの影響も見ておく必要がありますね。例えばMKCも中国の工場が閉鎖されたりしていますし。
株ではなく、金もインフレ対策になりそうですが、全く価値を生まない金で自分の資産の大半を構成するというのも、あまり現実的ではなさそうです。
最後にお断りですが、私は経済の専門家ではありません。長期投資家として銘柄の良しあしを自分で判断することができる程度の人間です。この記事に書いたことが杞憂に終わることを祈るばかりです。
スタグフレーションについては、以前以下の記事も書いていますので、併せてお読みください。
投資と人生は自己責任で。
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