よく、「いったん上げた生活レベルを下げるのは、とても難しい」といわれます。
お金が無くなって仕方なしに生活レベルを下げる場合もあると思います。
そうではなく、お金がある程度ある場合に、節約のために生活レベルを下げるのは、もっと難しいともいわれますね。YouTubeでひろゆきさんがそういうことをおっしゃっていました。私自身も確かにそうだと思います。
ここで、はて、そもそも生活レベルって何?ということを少し考えてみました。
以下の記事は、あくまで私個人の場合のことですので、皆さんには当てはまらないかもしれません。しかし、参考になればと思い記事にしてみました。
何にお金を使っているか?
昨年2020年の1年間に使ったお金の配分は以下の通りです。なお、使ったお金全体を100%としています。収入が100%ではありません。(一応、収入が支出を上回っています。)
多い順に。
- 食費 33% ― 自炊の材料費も、外食も、そして外での飲み代も、すべて合計しています。
- 住宅費 19% ― 賃貸なので家賃を払っていますが、ほんの少し勤め先からの補助も出ています。
- 雑貨・耐久消費財 13% ― PCや家電などの耐久消費財から100円ショップで買う小物まで含んでいます。この年は、キャンプ用品を結構買いました。(あまり使っていませんが・・・)
- 各種サービス・交通費 12% ― ジム、旅行や個人的な都合による移動、映画、各種サブスク、書籍代、家のネットやスマホの通信代など。
- 家族のための出費 10%
- 自動車関連 6% ― あまり乗らないのでガソリン代・高速代は知れていますが、この年は車検がありました。
- 光熱費 4% ― 電気、ガス、水道
- 医療費 2%
- その他 1%
恥ずかしながら外食・飲み代を含む「食費」が群を抜いています。なじみのお店(名前で呼んでもらえるような関係のお店)も数件あり、自粛で閉店されている時期もあったのですが、自粛が明けた時にはそれを補うように(こう言ってはおこがましいかもしれませんが、応援する気持ちで)結構頻繁に通ったりしたものです。
「生活レベル」を要素に分解してみる
自分にとっての「生活レベル」つまり「生活における満足度」を決定する要素について、「もれなく重複なく」ではありませんが、以下のように分解して考えてみました。
- 住環境の快適さ
- 食
- 耐久消費財
- サブスク関連
1.住環境の快適さ
過去の人生を振り返って自分が一番重視しているのはこれだと考えています。
特に、近隣からの騒音(生活音)がないことや、プライバシーが十分確保されていることが、自分にとっては何より大事です。
学生の頃や、社会人になっても若いころに住んでいた住居では、隣や階下の部屋の話し声が普通に聞こえてきたり、そもそも一人部屋でなかったり、あるいは、隣のさらに隣のくしゃみが聞こえたり。音には神経質な自分は、結構不満を抱えていました。しかし、先立つものもないので、どうしようもなく我慢してきました。
十数年前に引っ越しをしてからは、そこそこのクオリティーの部屋に住むことができるようになり、ほかの部屋の生活音を聞くことはほとんどなくなりました。その後何度か引越ししましたが、この条件だけは譲りませんでした。
家賃でいうと、地域にもよると思いますが、だいたい10万円台の前半を払えば、この条件は満たせると思います。(都心の一等地とかはさすがに無理ですが)
騒音関連以外では、駅からの距離とか周辺の施設の充実度などがあげられます。これも、先の家賃のレベルであれば十分満たせると思います。
2.食
費用配分のところで書いた通り、私はこの部分に一番お金を使っています。
しかし、この部分は結構削る余地があると考えています。
その理由ですが、まず一つに、外食の場合、そのクオリティーに対してあまり期待をしていない、ということです。
私が行くようなお店は、夕食の場合で高くてもせいぜい一人5千円くらい(アルコール含む)のレベルです。このくらいのお店だと、慣れてくると、結構「アラ」に目が行くようになります。
焼肉だと、解凍したのがすぐわかるような赤い汁が垂れているようなお肉。
寿司だと、見た目は結構きれいでも、食べてみると全然味がしないイカ、タコ、マグロ、アジとか。
もちろん、一人で2万円とか3万円するようなお店に行けば、本当に素晴らしい味を楽しむことができるのでしょう。しかし、自分にはそういう欲求がありません。
ただ、自宅で自炊するのが面倒だとか、外出したついでに食べたいだとか、そういう理由で外食をしています。
食費を削る余地があると考えるもう一つの理由は、この4月からの自粛(緊急事態宣言?)によって、ほとんど外食をしなくなりましたし、4月に引っ越してなじみの店もなくなったので、外飲みすることも全くなくなったのですが、それに対して自分が不満を感じていない、という点です。
もちろん、自炊が面倒なので外食をすることもありますが、せいぜい一人1000円から2000円の範囲です。お酒を飲まないので。
この先自粛期間が明けても、自分がちゃんと意識さえすれば、今の状況を続けられると思います。
アルコールは体に悪いですしね。
3.耐久消費財
比較的お金がかかるという点では耐久消費財があげられると思います。
しかし、先にあげた住環境、食、そして次にあげるサブスク関連とちがって、基本的に1回限りの出費です。もちろん、買い替えはありますが。
ソファー、テーブル、机、椅子(在宅勤務に備えていいのを買いました)、ベッドなどの家具。
洗濯機、冷蔵庫、別置きの冷凍庫、電子レンジ、エアコン、そしてパソコン・スマホ関連などの家電。(テレビは持っていません)
新品価格で考えても、合計100万円をちょっと超えるくらいでしょうか。
頻繁に買い替えるのはパソコン・スマホ関連ですが、仕事に使うわけでもないので安い価格帯のものを使っています。それ以外のものは、一度買えばだいたい10年以上はもつものばかりです。(テーブルとソファーは20年くらい使っています・・・)
4.サブスク関連
「生活レベルの落とし穴」のように言われているのが、これですね。いったん契約してしまうと、なかなか解約できず、ずるずるとお金を垂れ流してしまうからです。
私の場合のケースを、高い順に一覧してみます。
- 日経新聞電子版 51,324円/年(4,277円/月)
- WSJ 26,868円/年(2,239円/月)
- 日経ビジネス電子版 22,200円/年(1,850円/月)※ 日経新聞とのセット価格
- YouTubeプレミアム 21,360円/年(1,780円/月)
- KindleUnlimited 11,760円/年(980円/月)
- サーバ代・ドメイン代 約7,000円/年 ※ このブログ用
- アマゾンプライム 4,900円/年
- コストコ年会費 4,840円/年
- Evernote 2,000円/年
いや、こうやって挙げてみると、結構垂れ流していますね。
KindleUnlimitedについては、あまり面白い本がないので近日中にやめようと思っています。
それ以外は当面続けるつもりですが、これらを合計すると年間約14万円です。
5%で割り戻すと約280万円ですから、配当5%(税後)の株をこれくらい持っておけば、ずっと賄えるレベルでしょうか。
もっとも、アマゾンやグーグルが、この先じわじわと価格を上げてくる可能性も十分考えられますね。
自分にとって、落とせる「生活レベル」はずばりコレ
「住環境の快適さ」、「食」、「耐久消費財」、「サブスク関連」の4つの生活レベルの要素を挙げてみました。
この中で、自分が容易にそのレベル(使っているお金)を下げられるのは「食」ですね。
その理由は上にも書いた通り、自分がそれに対して満足を求めていないことと、いま実際にそれを削ってみて、たいして不満を感じていないことです。
食通で知られた開高健さんが著書の中で、「人は子供のころ(若いころだったかな?)に不自由したものに、一生こだわる」みたいなことを書かれていました(出典失念したので、表現は違っているかもしれません)。
開高さんは、戦後の物不足の時に少年時代を過ごされ、当時食うに食われぬ生活をされていたことはその著書に何度も書かれています。だからこそ、のちの人生で美食に相当な情熱を注がれたのだと思っています。
もちろん、自分にはそんな原体験はありません。
「住環境の快適さ」については、先に書いた通り、自分にとっては絶対譲れないところです。この4月に新しい賃貸住宅に引っ越したのですが、駅チカで周辺も便利な割にはリーズナブルな家賃です。
通勤がちょっと不便ですが、いまは幸か不幸か在宅勤務中心ですし、この先長く働く予定もないので、この点は無視できます。
「耐久消費財」はしょせん1回きり、あるいは、買い替えても残りの人生でのその回数は知れています。
上には書きませんでしたが、自動車は、自分自身としてはとっとと手放したいと考えています。最近はカーシェアも充実してきていますし。問題は・・・(省略、汗;)
昔は、「衣食住」なんて言われましたが、服については全くこだわりはありません。ユニクロで十分なタイプです。スーツもほとんど着る機会がなくなりましたし。
サブスク関連は、いまは金銭的に許容範囲ですが、この先どんどん便利なサービスが出てくるでしょうから、この部分の出費はちゃんと管理していく必要がありますね。ネット回線やスマホの月額料金も要注意です。
食費を抑える一番のコツは、もしかしたら、料理の腕を上げることかもしれません。
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