FIREのためにできる節約

収入より少ない支出で生活し、余ったお金を投資で運用する。

これがサラリーマンがFIRE、つまり経済的自由を得て早期退職するための条件です。

収入を増やし、支出を減らすほど、毎月の入金額も増え、FIREの時期も早まるでしょう。

収入を増やすためには、職場内で頑張って仕事をして、上に認められるように自分をアピールして、それでいて一方では社内に敵を作らないようにうまく社内政治をして。

しかし、そうやったところでしょせん自分の処遇を決めるのは他人ですので、自分の思うように収入を増やせるわけではありません。

一方で、支出は自分の意思次第で自由に下げることができます。

では、支出を減らすために、どんな節約が考えられるでしょうか。

無理・我慢しない節約が大事

節約のコツとして、「変動する支出よりも固定費を下げる方が簡単」とよく言われます。

食費などの変動費を下げるのは毎回の我慢が必要だけれども、携帯料金とか家賃とか光熱費などの固定は一度下げてしまえば自動的に継続できるので精神的に簡単に実現できるという考え方です。

ただ、私は、あまりこの変動費、固定費という考えにこだわるのではなく、「無理や我慢をせず続けられそうか」という視点で考えた方が、もっと現実的な節約を実現できるのではないかと考えています。

そういう「無理や我慢をせずに続けられそうな」節約方法についてあげてみます。

私自身の場合の節約法方法ですが、同じような境遇の中年サラリーマンの方なら、ご参考になることがあるのではないかと思っています。

お酒をやめてみる

恥ずかしいお話ですが、学生の頃から、ほぼ毎日アルコールを口にする日々を続けています。

体質的(遺伝的)にお酒に強い方なので、飲む量も、日によっては結構な量になります。

ただ、数か月前から、お酒を飲む日と飲まない日が半々くらいになってきました。

別に「お酒をやめよう」と心に誓って断酒をしているわけではありません。

なんとなく毎日飲む必要はないかなと思い始めた感じです。

その理由はいくつかあります。

一番大きいのは、職場からのストレスが減ったことだと思います。

コロナ禍の在宅勤務で通勤のストレスが減ったことや、職場で多くの人と顔を合わせて接しなくてよくなったこともストレス減の要因と思います。(よい関係にある人であっても、他人と会うこと自体が、結構ストレスになるものです。)

また、早期退職の時期が近づいてきて、仕事上のトラブルや課題から精神的な距離をとれるようになったことも要因と思います。

お給料をもらっている以上自分自身が解決すべき問題ではあるものの、時間がたてば自分の手から離れると考えると、精神的な余裕も生まれます。

お酒を飲んだところで別に幸せになれるわけではない、と考え出したことも理由の一つかもしれません。飲まない人からすれば「何を当たり前のことを」という感じだと思いますが。

コロナ禍で外食がしづらいことも、後押しになっていますね。特に夕食の場合、外食に行くとどうしてもビールとかを注文してしまいがちです。一杯飲むと次が飲みたくなるので、結局だらだらとたくさん飲んでしまうことになります。

飲みたいときだけ飲む

ここで断酒・禁酒を誓うつもりもないですし、また近いうちに飲むようになるかもしれません。(たぶん、飲むようになる・・)

しかし、惰性で飲むのではなく、「自分は今本当にお酒を飲みたいのか?」ちゃんと自問自答して飲みたいと思います。

家事をやってみる

休みの日が中心ですが、掃除、洗濯、簡単な料理などの家事もたまに自分でやるようになりました。

同居人も、はっきり口にはしませんが、「しめしめ」と思っていることと思います。

別に同居人に楽をさせるためにやってあげているというわけではなく、自分が楽しいのでやっているという感じです。

家で焼き肉をやることが多いのですが、その翌日にはリビング中に油のにおいが充満してしまいます。

重曹水(酸性の油を中和)を床や壁にスプレーして、拭き掃除をすると結構この油汚れを落とすことができます。重曹水は自分で溶かして作れば、コストはほぼゼロです。

トイレの掃除も、今は使い捨ての道具があるので、こまめにやっても手間ではありません。いつもきれいなトイレは気持ちいいですしね。

洗濯も、これまでは乾燥機を使うことが多かったのですが、引っ越しをきっかけに物干しざおを買って、外で干すのを試してみました。

以前住んでいたところは幹線道路に面していたところなので、外で干すと排ガスのにおいなどが衣服につくので、乾燥機を使っていました。しかし、今住んでいるところはそうではないので、乾いたらすぐ取り込むようにすれば、特ににおいは気になりません。

特に今の夏の時期は、あっという間にからっと乾くので、とても楽しいです。

料理については、同居人があまり料理が好きな人ではないので、週末はだらしなく外で食べることが多かったです。

しかし、コロナ禍で外食がためらわれるようになったことに加え、一人数千円で食べられるような外食のクオリティに飽きてきたこともあり、週末は、自分で簡単に作れるメニューで夕食を作ってみたりしています。

といっても、すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼き肉など、材料を買ってくればほとんど調理の必要のない簡単なものばかりです。どれも、一緒につつきながら食べられるので、結構楽しいですね。

家でキャンプをやるようなイメージでしょうか。

料理はともかく、掃除や洗濯って別に節約ではないのでは?いわれてみればそうかもしれません。

でも、うまくやる方法をネットで調べたりすると、別に高価な洗剤を買わなくてよいことや、クリーニングに出さなくても自分で洗えるものが多いことがわかるので、間接的に節約できていると思います。

コーヒー・麦茶(飲料関係)

同居人含めてコーヒーが大好きです。紅茶も好きですが、どちらかというとコーヒーの方をよく口にします。

このコーヒーですが、我が家では、生豆を自分でローストして淹れています。

別に味にこだわっているというわけではなく、「生豆を買うと、めちゃくちゃ安くつく」からです。

アマゾンで買うと、ブラジルサントスとかキリマンジャロなどのポピュラーな銘柄なら、かなりクオリティのよいものでも、1キログラムあたり千数百円です。

生豆の「クオリティ」とは、不良豆の混合割合です。ここでケチってクオリティの低いものを選ぶと、カビの生えた豆が混入しているので、やめた方がいいです。目視で取り除くのは結構大変ですし。最高クオリティのものを買いましょう。

生豆なら1キログラムあたり千数百円ですが、焙煎されたものを買うと、例えば250グラムで同じくらいの値段がしますから、ざっと4倍になります。

電気で勝手に回転・ローストしてくれるロースターを買いました。これなら、ざっと洗った生豆を入れてスイッチを入れれば、勝手にローストしてくれます。掃除も結構簡単です。

生豆は、5キロ、10キロ単位で買うともっと単価が安くなりますが、現在コーヒー豆の価格が高騰しているせいか、品切れで、1キロ単位でしか買えません。しょうがないので、いろんな銘柄を楽しむことにしたいと思います。

麦茶も久々に自分で作ってみるようになりました。

ペットボトルのミネラルウォーターを買い置きしているのですが、アマゾンで買っても、500ミリリットルのボトル1本で50円くらいします。

災害時の非常用ストックの目的も兼ねているので、やめるつもりはないですが、麦茶を作ればペットの消費ペースも減ると思います。

麦茶を作るのが面倒な大きな理由は、「使い終わったポットを洗うこと」ですので、専用ブラシを使わないでも、中に手を入れて洗える、口の広いポットを選びました。

炭酸水(砂糖の入っていないやつ)も好きなので買い置きしています。

炭酸水については、以前ボンベで炭酸水を作る製品を使っていたのですが、ボンベの注文(使い終わったのと交換)や専用ペットボトルの洗浄が面倒なことと、コスパがたいして良くないので、結局やめてしまいました。(実質1リットル当たり60円くらい)

図書館を使う

近所に市の図書館の分所があるので、ちょくちょく通うようになりました。

市内にいくつか分所があるのですが、文献をネットで検索・予約できるので、最寄りの分所に取り置きしてくれます。

図書館のいいところって、「読むかどうかわからないけど、ちょっと興味がある」本をとりあえず借りてみて、面白ければ読む、つまらなければ、そのまま返せる、というところです。

新聞も主要全国紙は一通りおいています。

今は日経新聞の電子版を購読しています。知っていないと職場で恥ずかしい思いをするような記事もあるので、毎朝一通り記事のタイトルは目を通しています。

しかし、じっくり読む記事は平均すると日に3,4個くらいでしょうか。

これに毎日約100円を払うのはもったいないので、退職した後は、図書館で数日分まとめて目を通すので十分と思っています。

定期的な運動をする

別に運動をしたからといって、お金をもらえるわけでもないですし、ジムとかに通えばその費用もかかります。

私の場合、近所の「いつでも行ける」タイプのジムに月約8千円払っています。週4日くらい通って、筋トレ30分か、有酸素運動30~60分か、その両方か、その時にやりたいと思ったものをやっています。

毎月のジムの費用は、まっさきに削りたくなる固定費に思えますが、私は広い意味での投資(節約)と考えています。

退職後の支出をシミュレートするうえで、一番見積もりが難しいのが、医療費や介護費。

それを少しでも減らすために、日々の運動のための支出は惜しまないでおきたいと思います。

別にジムに通わなくても、筋トレや有酸素運動はできると思います。しかし、筋トレはやはり専用の器具を使った方が効率がよいでしょうし、有酸素運動は、外でウォーキングやランニングするのは、天候上や交通のリスクもあります。

「月8000円も払っているのだから、運動しないと損」という動機がわくことも重要と思います。

お酒を減らしていることや、今流行の「1日2食、16時間断食」をやっていることとの相乗効果か、体重、体脂肪率、内臓脂肪レベルも、この3か月で結構減ってきました。(体脂肪率は約30→約25、内臓脂肪レベルは14→11)

お金だけではなく、健康も大事な資産と考えて、「節約」に励んでいきたいと思います。

無理な節約はしない

お金を節約できても、そのために自分が無理や我慢をしてストレスがたまるようだと、長続きはしないと思います。

例えば家賃。

私が現在住んでいるところは、比較的駅に近く、近所に商業施設も多く買い物も便利です。

賃貸ですが、建物の作りもしっかりしていて、上下左右の部屋の音が聞こえることはほとんどありません。

家賃もあまり安い方とは言えませんし、同じ広さであれば、立地の条件をもっと譲れば安い物件も多いと思います。

しかし、音の問題については実際に住んでみないとわからないことと、家賃が安いところはつくりもお金をかけていない可能性が高いです。

音については私は結構神経質なところがあるので、当面はここに住みたいと考えています。

あとは、固定費であるサブスク関係でも、YouTubeのプレミアは、広告のストレスがなくなるので、十分価値があると思っています。

ストレスを減らすため、なくすための支出は、節約しない方が幸せに近づけますね。

投資と人生は自己責任で。

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