北米の鉄道会社ユニオン・パシフィックの2Q決算が発表されました。(同社リリース)
まずはポイントを整理します。
- 四半期の前年度比で、売上24%減、営業利益27%減。
- 一方で営業CFは増加。これには、不動産売却の影響が含まれる。
- 車両数ベースの輸送量は、全体で20%減。(バルク15%減、産業用途18%減、プレミアム23%減)
先日記事にしたコカ・コーラ(KO)と同じく、利益減の割合が、売上減のそれと比べてあまり大きくありません。
実際に営業コストを見てみると、以下のように売上減に合わせてコスト削減に成功していることが分かります。(売上 - 営業コスト = 営業利益)
- Compensation and benefits 21%減
- Depreciation 変化なし
- Purchased services and materials 23%減
- Fuel 56%減
- Equipment and other rents 19%減
- Other 5%減
- 合計 22%減
燃料(fuel)の値下がりは特に企業努力というわけではないと思いますが、効果は大きいようです。
典型的にな装置産業にあって、業績低迷時には固定費に苦しみそうな鉄道事業で、このようにコストを柔軟に下げられることは素晴らしいことだと思います。
継続保有でOK
コロナ禍の影響が今度どの程度の期間続くかは予想できませんが、売上減に対して柔軟にコストを下げられているので、財務が大きく悪化することもないと思われます。
1年チャート:
株価もコロナショック前の水準に戻っています。
UNPは、私の総資産額の10数%を占める主要銘柄です。リバランスをしたくなる気持ちもありますが、非常に優れた事業内容と考えているので、継続保有で。
投資と人生は自己責任で。
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