今日は、ベトナム株を取り上げてみます。
ベトナム株でもっとも人気のある銘柄の一つであるベトナム大手乳製品会社ビナミルクです。ベトナム中心にアジア、中東、オーストラリア、米国に事業展開しています。
では、さっそく決算表です。今回は2007/12から2016/12のちょうど10年分です。(もうすぐ2017/12決算が発表されると思いますが、その時は追加したいと思います。)
また、今回からグラフを入れてみます。(やっぱりグラフがないとわかりにくいですね。すみません。過去の記事も時間を見つけてグラフを入れていきます。)
なお、金額はすべて、百万ベトナムドン(m VND)です。(すごい桁数です!)
安定して成長しているか
売上利益とも、非常に急速に成長しています。特に最近では買収を行っているようです。
そもそも儲かる事業か
粗利率も最新で50%弱、最終利益率も約20%で、食品業界としては申し分ないと思います。
ROA、ROEともほぼ40%。超優良です。両者の差が少ないことは、借入金が少ないことを意味しますね。
利益配分と再投資の効果
還元率は、最近2年とも約8割に達しています。
10年間の利益増加と内部留保合計の比は約40%。内部留保の約4割が、「毎年の」利益増加分として効果を出しているということになります。素晴らしい数字と思います。
その他の数値
販管費の対売上比は30%未満でOK。
CFも、フリーキャッシュフロー、つまり営業CFと投資CFの合計が十分大きなプラスなので問題ありません。
さらには、在庫や売掛の対売上比が、年々下がっています。これも、よい経営状況を表しているでしょう。
株価
長期にわたって右肩上がりで、特にこの数か月で急上昇しています。
実績PERは28.74。やっぱり高いですね。
いい銘柄だと思いますが、今から買うには少し高すぎるかも。
その他
ベトナムをはじめ、アセアン各国の株を買うにあたって注意したいのは、高い為替手数料です。証券会社にもよりますが、往復ビンタで約10%持っていかれる場合もあります。
よほど長期で持つつもりでないと、為替手数料や売買手数料で負けてしまいますね。
扱っている証券会社はいろいろありますが、SBI証券がベトナムドンのまま通貨を保有しておけるようです。(毎回円決済の証券会社もあります。)