たばこメーカー比較

私はたばこは吸いません。

以前は吸っていたのですが、何となく吸う理由がなくなって、あっさりやめてしまいました。

禁煙で苦労している方からすれば、信じられないことかもしれませんが、あっさりやめられたことについて思い当たる理由があります。それは、「ちゃんと20歳を過ぎてから喫煙を始めた」ことだと思っています。

ほとんどの喫煙者の方は、おそらく未成年の頃からたばこを吸っていたのではないでしょうか。若いころから吸い始めるということは、それだけ中毒性があるということです。(だからこそ、20歳までの喫煙が法律で禁止されているわけです。)

一方で、お酒の方はやめようとは思いませんし、仮にやめようとしてもしんどいかもしれません。こちらも思い当たる理由がありますが、詳しくは省略します・・・。未成年にお酒をすすめるのはやめましょう。

先進国を中心に世界中で喫煙に対する風当たりが強くなっています。日本でも、以前は「どこで喫煙してはダメか」ということを気にしていたのが、今では「どこで喫煙できるのか」を気にしなくてはならなくなっていますね。

しかし、そういう風当たりがある一方で、たばこメーカーへの投資が長期で報われることは「株式投資の未来」に書かれている通りです。

世界の四大たばこメーカー、PMI(PM)、アルトリア(MO)、BAT(BTI)、JT(2914.T)とも、いずれも株価はぱっとしませんが、これまでも、これからも安定した利益を株主にもたらしてくれるでしょう。

このブログでもPMIに注目していますが、ここで一度、四大メーカーの比較をしてみたいと思います。

PMMOBTI2914.T
PER(実績)
(1/ PER)
14.18
(7.05%)
12.19
(8.20%)
11.15
(8.97%)
10.78
(9.28%)
PER(予想)
(1/ PER)
12.65
(7.91%)
9.09
(11.00%)
10.68
(9.36%)
11.21
(8.92%)
配当利率(実績)6.36% 7.98% 5.12%6.46%
配当利率(予想)6.56%8.37%7.40%6.64%
ROE (実績) N/A41.62%9.88%14.30%
主要ブランドマールボロ マールボロ ラッキーストライク メビウス
新製品IQOSJUULGloプルーム

いくつか指標をあげましたが、長期投資で一番重視したい指標の一つがROEです。BATとJTは、ROEが低いのでちょっと投資対象にはしたくないですね。

特にJTは、海外事業が大半を占めているとはいえ、やっぱり日本の大企業です。強い解雇規制のもとで、生産性の向上も難しいと想像します。

PMIのROEは、株主還元が進んだがゆえの債務超過のため、算出不能(N/A)です。

PMIとアルトリアは、同じフィリップモリスブランドの海外事業と米国事業の会社です。もともと同じ会社でしたが、2008年にPMIがスピンオフしています。ここにきて再合併のニュースもでてきていますね。

両者の株価です。(5年チャート)

PMI(PM):

アルトリア(MO):

どちらも、この2、3年じりじりと株価を下げています。でも、どちらもしっかり利益を上げています。

指標を見ると、アルトリアの予想PER 9.09 と予想配当利率8.37%が非常に魅力的に見えます。

アルトリア(MO)の業績を見てみます。

PL: 安定しています。今後大きくは伸びないでしょうが、今後も安定して推移するでしょう。利益率が徐々に上がっているのもいいですね。

CF: 2018/12期の投資CFが大きくマイナスですが、これは電子タバコJUULの買収額12,800 m USDのためです。JUULの将来は死亡事故などを受けて未知数ですが、仮にJUULがこけても、2、3年分の利益で補うことができます。

株主還元: 利益のほぼ8割程度を株主還元しています。株主還元率の良さも、BATやJTへの投資に対する利点といえるでしょう。

ちょっと話はそれますが、最近記事にした通り、FXトレードも始めています。

トレードをするのなら、上のような長い下げトレンドのチャートは、「買ってはいけない。売りを検討すべき」ことを示しています。

しかし、ここではトレードをするのではなく、長期投資、つまり、企業の部分所有を目指しています。ですから、取るべきアクションは全く正反対になるかもしれません。

自分が、いま「トレード」と「長期投資」のどちらをやっているのか、常々意識しながら、売買注文を入れていく必要があります。

投資と人生は自己責任で。