香港株、完全撤退しました

本日5月25日(月)に、手持ちの香港株を全部売りました。すべて成り行き注文です。

売ったのは、北控水務(0371.HK)と中国ガス(0384.HK)の2銘柄です。

少し前まで、江蘇高速道路(0177.HK)とナガコープ(3918.HK)も持っていましたが、先のGW連休中に売っています。

今回香港株をすべて売ったきっかけは、先週末に報じられた中国による香港国家安全法のニュースです。これを受けて、ハンセン指数も先週末に5.56%と大きく下げています。

私は政治、とくに中国・香港の政治についてはあまり詳しくありません。しかし、ニュースを見る限り香港の一国二制度を骨抜きにするものに見えます。

0371.HK, 0384.HKとも中国本土の企業なので別に香港事情に影響は受けないのでは、という考えもあります。中国本土市場(上海、深圳)の株を買うのと同じと考えることもできるでしょう。

しかし、個人投資家の立場から見たリスクとして、例えば香港市場が「当面取引中止」なんてことになることも考えられます。(香港上場の個別株では、よくあることです。)もしそうなると、自分の大事な資産を人質に取られて自由に使えない状態になってしまいます。

また、両銘柄とも一応保有に値すると判断して継続保有していましたが、今仮に保有していないとして、米国株を含むあまたの銘柄の中からあえて選んで投資するかといわれると、自信をもってイエスとはいえません。保有バイアスが私の投資判断に少なからず影響していたことは確かです。

0371.HK 5年チャート(5/22引け時点):

0371.HKはこの2、3年の間ずるずると株価を下げており、心理的に売りたくないところです。どうせ売るなら2017年頃、まだ株価が倍以上あった時に売っておきべきでした。しかし後の祭り。

同社は、売上を「施設の運営権」という形で受け取っているので営業キャッシュがマイナスの状態が続いており、それを借り入れで補っています。そういう点が危惧されて株価を下げているのだと思います。

買ったのは相当前で、平均買値も2 HKDを切っています。いまならまだぎりぎり利益が出ます。

0384.HK 5年チャート(5/22引け時点):

2018年に少し株価を下げたころに何度かに分けて買いました。ぎりぎり利益が出ている状態。もし損失がでると心理的にもつらいので、売るなら今なのかもしれません。

0371.HK、0384.HK、両銘柄とも、もしかしたらこれから株価をぐんぐん上げていくかもしれません。特に0371.HKはPERが6を切っており、過小評価されている可能性が高いです。先週末に大きく下げたので、リバウンドを待ってから売りたいという誘惑もあります。売り時として最悪のタイミングかもしれない。

しかし、その将来の株価の動きを予想する能力には自分にはありません。少し待っても株価がどう動くかわからないのなら、売ると決めた今売るのが正解と判断しました。

また、今後香港や中国の政治事情といった予測困難な要素に振り回される煩わしさを避けたいという動機もありました。

2004年に中国株から投資をはじめましたが、16年経って、とうとうその中国株から「卒業」です。かねてから「中国株から米国株」へシフトしたいと考えていましたので、良いきっかけと考えることにします。ちゃんと計算はしていませんが、今の資産形成に十分貢献してくれたと思います。

現在の保有銘柄は、大半が米国株。あとはベトナムのノイバイ貨物(NCT)と、優待狙いの日本株少しだけになりました。キャッシュ比率は約20%にまで上昇。

もうすぐボーナスもでる(はずです)ので、これと合わせて、少し時間をかけて米国個別株とS&P500インデックスETFを買っていきたいと考えています。

今後中国株(香港株)に再参入することはあるかな?香港事情にからんでこの先さらに暴落することがあったら、迷うかもしれませんね。一応横目で観察は続けたいと思います。

投資と人生は自己責任で。

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