[追想] さよならした銘柄たち(2014年編)

今日は25日です。給料日の会社も多いと思います。この4月に就職した人は初任給がでたことでしょう。

私が初任給をもらったのははるか昔のことですが、当時の自分に説教することができるのなら、「遊んで使ってしまわずに、毎月ちょっとでもいいから積み立てて、投資しなさい」といってやりたいです。あの頃からちゃんと投資をはじめていれば、とっくに「経済的な自由」を手に入れていたかもしれません。

しかし、過去には戻ることはできません。

さて、新しい銘柄を買うときには、バフェットがそういうのと同じように、「ずっと持ち続ける」つもりで買います。

しかし、実際には年数回手持ちの銘柄を売ってしまうことがあります。

結果として買いの判断を誤っていたためにその後売ることになったこともありますし、逆に売りの判断が間違っていたと後で思うこともあります。

2004年に投資を始めてからずっと売買の記録はとっています。しかし、たくさんのExcelファイルに分散していて拾い上げるのは結構大変です。その中で最新の資料から簡単に確認できる2014年以降の「売り」の記録を振り返ってみたいと思います。

以下、[ ]内は、買値、売値、騰落率です。売値は当時の価格。買値は分割などを調整した価格です。

●2014年に売った銘柄

天福(6868.HK)[5.40, 3.68 HKD, -31.85%]

中国の緑茶の製造販売を行う企業です。2011年にIPOして以来増収、増益を重ねており、ぱっと飛びつくように買いました。

しかし、2013/12決算で減収減益に陥ったため、売りました。(買い失敗)

ビナミルク(VNM)[34.28, 125.00 M VND, +264.64%]

いわずと知れたベトナム株の優等生です。2014/1Qで減益になったことと、当時某有料メルマガでしきりにFPTを勧めていたのを真に受けて乗り換えたため、VNMを売っています。

しかし、その後は業績も株価も右肩上がりで指をくわえて眺めることになりました。(売り失敗)

Heng Tai(0197.HK)[1.18, 0.15 HKD, -87.29%]

故・邱永漢さんがブログで推奨していた農業銘柄です。

しかし、最終的には赤字転落し、2014/6の本決算で赤字拡大の見通しが報道されたのをきっかけに売りました。もちろん、邱さんを責めるつもりなどこれっぽちもなく、自分の銘柄選択能力が足りなかったせいだと考えています。(買い失敗)

Shenguan Holdings(0829.HK)[4.17, 2.63 HKD, -36.93%]

中国でソーセージ用の「皮」をコラーゲンを材料にして製造するメーカです。中国内のシェアが8割程度にも及ぶ大手ということで、これも邱永漢さんのお勧めでした。

2014/6中間決算で減収減益に転じたため、売りました。競争激化のため、その後現在に至るまで減収減益が続いています。(買い失敗)

New Oriental(EDU)[26.49, 22.16 USD, -16.35%]

中国で英会話教育を中心とする教育企業です。米国市場に上場するADRです。結構長い間保有しました。

ドラッカーが言ったように「教育と医療は、消費者が最後まで金を惜しまない分野」と信じて、2010年に買いを入れました。途中スキャンダルがらみで株が暴落したりしましたがそれにも耐えました。

2014/8の1Qで売上が伸び悩んだことと、かねてから競争激化やコスト増が報道されていたため、売りました。

しかし現時点で、業績も株価も驚異的に伸びています。これは、買いも、売りも失敗だったといえるでしょう。(実は某有名ブロガーさんのブログでこの銘柄が取り上げられていて、その後の経緯にちょっとショックを受け、この記事を書いた次第です・・・。)

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総じてこの時期は、決算書の読み方も甘く、年度ごとにPLとBSをざっくり見て、増収増益ならOK、減収減益ならNG、といった単純な判断しかしていませんでした。現在のように、10年間くらいにわたって、PL、BS、CFの推移を見たり、株主還元率や内部留保の再投資の効果を見るなんてことはやっていませんでした。

2015年以降の分は、また別の記事で書きます。

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