株式投資による運用利率については、平均的には5から7%とよく言われるようですね。感覚的には大体あっていると思っています。
しかし、当然年によって大きく騰落することもあります。
自分が今後どのくらいの利率で運用できるかを知っておくことが、自分が経済的自由(FI: Financial Independent)を達成しているのかどうかを判断するための重要な条件となります。
過去16年の自分の平均利率は5.40%
まずは、結論から書きます。
私は2004年に中国株から投資活動を始めました。2004年末から2020年末までの16年間にわたって、平均して5.40%の利率で運用することができました。
毎年の入金額をこの利率で運用することで、ちょうど現在の実際の資産額と一致することを確認しました。
どうやって計算したのかをご説明したいと思います。
以下、金額はあくまで一例です。(実際の額と、そう大きくは外れていませんが、プライベイトな情報なので詳細は伏せます。)
1年目・2004年
この年の年末の資産額が500万円だったとします。これを5.40%で16年運用した場合の現在の価格は以下の通りです
5,000,000円 × (1 + 0.054)^16 = 11,591,059円
2年目・2005年
家計簿をつけているので、毎年の収入と支出(税金などを含む)から、その年の「入金額」を知ることができます。
もっとも、生活な必要なキャッシュは手元に置いており、全額を投資に回しているわけではありません。それでもほぼ「フルポジ」に近いことと、今後はそういうキャッシュポジションを想定した実質的な利率を求める必要があることから、「全額を入金した前提」で計算をしてみました。
この年の「入金額」が200万円だったとします。これを5.40%で15年運用すると、現在価値は以下の通りです。
2,000,000円 × (1 + 0.054)^15 = 4,399,072円
3年目以降
2006年以降も、2年目と同様にその年の「入金額」に、年数分の運用利率をかけて、現在価値を求めていきます。
こうして計算された2004年から2020年の間の毎年の入金額(初年だけは資産額)の現在価値の合計が、2020年末現在の実際の資産額と一致すれば、実際に5.40%で回せたということになります。
今後の見通し
ちなみに、1年前の2019年末で同じ計算をした場合の利率は、約5.93%でした。
2020年は、皆さんご承知のようにコロナショックによる暴落と、その後の金融緩和による株価上昇が起こりました。
この乱高下の波にうまく乗れた方は、高い運用利率を残せたでしょう。
私の場合は、残念ながら、コロナショックの暴落時にはほぼフルポジになっていたこともあり、バーゲンセールで優良株を買いまくることができませんでした。
まあ、ろうばい売りをしなかった点では、投資家として成長できたのかなと思っています。
リーマンショックや今回のコロナショックという荒波の期間を含めても5%を超える利率で運用できているので、今後も5%で運用し続けられるという前提で、自分がFIに到達しているかどうかを判断することは、大きくは間違っていないと考えています。
しかし、世の中何が起こるかわかりません。
SP500指数にしても、数十年単位の長期で見れば右肩上がりですが、2,3年株価が停滞している期間もあります。
リタイアして収入がなくなるならば、配当重視の投資に切り替えたほうがいいのかな?
いやいや、配当も、自社株買いも、内部留保・再投資も、企業がちゃんとした経営をしてくれる前提ならば株主にとっては「等価」なはずなので、ルックスルー利益(1株利益×持ち株数)だけを見ておけばいいのかな?
と、答えの出ない迷いのループに陥りそうです。
投資と人生は自己責任で。
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