10連休が始まりましたね。
おそらく、どこへ行っても人であふれかえっていて、しかもお金も普段より余計にかかりそうなので、特に出かける予定は立てていません。
国民ほどんどが一斉に10連休って、休む方も、その間働く方も、あまりうれしくないですよね。
なんか、日本の社会の根底に、「人々を幸せになんかしてなるものか」という「固い意志」があるのでは?なんて思ったりします。
何も予定がない10連休は、退職後のシミュレーションをする絶好の機会です。
まずは今日初日、いつも通り早めに起き出します。一人静かに過ごせる、一番大好きな時間です。ニュースのチェック、読みかけていた本の続きを読む、そしてこうしてつらつらブログを書いてみます。
おなかが減ったので、近所の牛丼屋に朝ご飯を食べに行きます。
いや、なんかご老人の社交場になっているんですよね。
「おお、生きてたか」みたいな、たわいのない挨拶を交わしています。
店員のおばさんとも、なんか談笑しています。
退職して仕事を通じた社会とのつながりがなくなった時、こういう「淡い」人間関係って、精神的に結構大事なんじゃないかと思ったりします。
「退職」というものが、霧の向こうにぼんやりと見えるあいまいなものではなくなって、目の前にしっかりと見えるようになってくると、「定年」、「退職」、「老後」といった言葉がタイトルに含まれた本を手に取ることが多くなります。
連休中に読むために買っておいたのですが、読みやすく面白かったので、連休に入る前に読み終えてしまいました。
ご自身が退職された65歳の元証券マンの方と、ご主人が退職されたファイナンシャルプランナーの方、お二人による共著です。
老後の心配は、ずばり、「お金」、「健康」、「人間関係(孤独)」の3つ、なのだそうです。
そして、サラリーマンの場合には、退職金の面でも年金の面でも恵まれているので「お金」についてはあまり心配はなく、一番心配なのは「孤独」になってしまうことなのだそうです。
そりゃそうですね。
フルタイムで20年も30年もサラリーマンをしてきた人って、家族と会社以外に人間関係ってないのがほとんどでしょう。趣味とか地域活動などで意識的に輪を広げてきた方は別でしょうけれど。
そんなサラリーマンに対して、「孤独にならないために」退職した後も仕事を続けるべき、とアドバイスされています。お金のためにではなく。
50歳、60歳を過ぎてからの働き口って、条件のいいところってほとんどないのが現実だと思います。
でも、お金のためでないのならば、あえて嫌な仕事をする必要はなく、ボランティアなどで働く選択肢もあると思います。
大事なのは、自分が何をやりたいのか、どんな形で働きたいかをちゃんと理解しておくことだと思います。
この本にも、自分の性格を分析して、どんな仕事に向いているのかを調べるテストが載っています。
ポイントは、「人と一緒にいるのが好きか、あるいは、ひとりでいるのが好きか」という点と、「行動が早いか、あるいは、ゆっくり・控え目か」という点のようです。
それぞれどんな仕事が向いているかについては、ぜひ本書を読んでみてください。
もう一つ参考になった点をあげておきます。
誰しも、長生きはしたいものの、あくまで「健康なまま」長生きしたいと思っているはずです。寝たきりとかになって自由がない状態で長生きしても、自分自身も周囲もつらいだけです。
いわゆる「ピンピンコロリ」(PPK)が理想です。しかし、本書によると、
このPPKには大きなパラドックス(矛盾)があるのです。通常、突然亡くなるといえば、脳梗塞とか心筋梗塞などいった血管系の病気が多いものです。そして、こういう病気になるのはだいたい若いころから不摂生をしてきた人が多いんです。
(本書から引用)
なのだそうです。
PPKを目指して節制したり、運動することによって、逆にPPKになりにくいのだとか・・・。
まあ、でも不摂生したからといってPPKになるとは限らないので、「不摂生していいのだ」なんて都合よくとらない方がよいですね。