最近、マンガ「闇金ウシジマくん」にハマっています。
マンガシリーズも面白いですが、アマゾン・プライムで¥100で見ることができます。(本記事の執筆時点)
闇金ウシジマくん(アマゾン・プライム・ビデオ)
単にエンターテイメントとして面白いというよりも、お金に対する姿勢を引き締める意味で、自分にとっての「いい薬」となる作品です。
投資をしているサラリーマンのほどんどの人は、「生活できるだけの資産と不労所得を早く作って、毎日の嫌な労働から解放されたい」と考えていると思います。
それはそれで正しいことだと思いますし、特に若い人は年金も期待できないので、投資による資産形成はむしろ「必須事項」だと思います。
しかし、早く自由を手に入れたいがために、最低限の不労所得しかない段階で安直に仕事を辞めてしまうと、病気だとか事故だとかの思わぬ支出でつまづいてしまい、このお話にあるような転落の人生を歩んでしまうかもしれません。
労働収入がある間は、そのありがたみがあまり分かりませんが、それがなくなってしまうと、投資上の判断にもいろいろと制約が出てくるはずです。
私の場合だと、2007年の香港株の「直通車バブル」で膨らんだ持ち株の総額が、2008年のリーマンショックの時に一気に1/3くらいにまで下がってしまいました。それでも我慢して売らずに済んだのは、生活していけるだけの十分な労働収入があったからだと思います。
リタイアして株式配当だけで暮らしている状態で、またあの時のような相場崩れが起きたとして、平静に判断できる自信はありません。右往左往して、資産を融かしてしまうかもしれません。
作品の話に戻りますが、マンガが実写化されて「残念な結果」になる作品が多い中で、この実写版はマンガを何度も読んでいても、改めてハラハラドキドキさせてくれる濃い内容です。丁寧に作っていると思います。
様々な人がお金の問題で転落していく様が描かれています。そもそも「これはダメだろ」という人もいますが、一方で普通の生活をしていた人がふとしたきっかけで転落していくケースも描かれています。
映画はいくつかシリーズがあるのですが、PART3の「天生翔」編は、投資家として見ておいて損はないと思います。特に投資で財を成そうとしている若い方は絶対見ておいた方がよいと思います。
人が騙されるのは、その人に何らかの「欲」があるからだということが分かります。その欲は、物欲や遊ぶ金といった狭い範囲のものだけではなく、例えば、「子供に財産を残したい」とか、「ご近所に変な目で見られたくない」とか、「同級生や友達にうらやましがられたい」といった、人間が「望む」すべてのもののことを指していると思います。
「のし上がって世界に認められる人物になりたい」とか、「世の中の人に役立つことをしたい」とか、「困った人を助けたい」といった「前向きなやる気」、あるいは、ただ単に生きていたいとか、「家族ともども健康でいたい」といった生きる上での最低限の欲求ですら、付け入られる「隙」になります。
じゃあ、どうすればいいのかということですが、「身の程を知る」ということくらいしか答えはなさそうです。
最後に、時々自分自身に言い聞かせている教訓をいくつかあげておきます。
天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである ― マキャベリ
成功とはいいと思うものを得ること。幸せとは得るものをいいと思うこと ― ウォーレン・バフェット
いま目の前で正論を語っている人が、将来あなたを騙さないとは限らない ― 詠み人知らず
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