[雑談] マネジメントとは何か、を一言で表すと?

組織で働いてそこそこの年数の経験がある方なら、管理職であっても、そうでなくても、「マネジメント」について意識されることが多いと思います。

では、「ところでマネジメントって何?」と問われたときにどう答えるでしょうか?

ドラッカー先生の本を読んでも遠回しなことや抽象的なことしか書いておらず、我々凡人には自分のこととしてとらえるのは難しいですね。

先日読んだ日経ビジネスに、この質問に一言で答えてくれる記事が載っていたのでご紹介します。

「一切笑えなかった」リストラ機に44歳の初転職(リンク)

要約すると、大手IT企業で管理職をつとめられていた方が、事業撤退に伴い44歳でリストラされ、1ヶ月に23回も面接して再就職先を見つけるというお話です。

その再就職活動において自分のこれまでの実績をアピールするのに苦労する中で実感されたことが、「力を入れていた〝調整〟や〝火消し〟はマネジメントではなかった。数字を作るという意識で仕事をしてこなかったことは大きなマイナスでした」と言うことです。

「数字を作る」、これこそが企業におけるマネジメントなのだと、今更ながらに腹落ちしました。

でも、これができていない人、いや意識さえしていない人が多いですね。

特に妙に器用な人ほど「大組織の中での複雑な関係の調整」や「大炎上しているトラブルの火消し」で大活躍してしまい、周囲もそれをありがたがり、自分もそれをよしとしてしまいがちです。

もちろん、株主の立場から言えば、数字を作る経営者こそがいい経営者です。

調整や火消しは小手先の器用さや少し他人より優れた地頭があればなんとかなります。しかし一方で、数字を作るためには、時間をかけてこつこつPDCAを回していく必要があります。

自分が働く企業で自分が求められることと、自分が投資する企業に対して自分が求めるものは同じと言うことですね。「あたりまえ」といえば「あたりまえ」。

理屈では「あたりまえ」なのですが、実際にやるのは大変です。これがちゃんとできる人が、(日本語でいうビジネスパーソン(=サラリーマン)ではなく、)本来の意味の”business persons”(=事業家)になれるのでしょう。

そうではない平凡なサラリーマン兼個人投資家としては、せめて自分の投資活動ではちゃんと数字を作れるようになりたいものです。

そのためには、単に売買の記録をするだけではなく、自分が何を材料にしてなぜ買ったのか、あるいはなぜ売ったのか、さらには決算情報などのニュースに対して、なぜ保有し続けることにしたのか、あるいは、買わないことにしたのかをちゃんと記録して、しばらく後に振り返ることが重要ですね。

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