「嫌われ者」であることが強み ― ウェイスト・マネジメント(WM)2018/12決算

ウェイスト・マネジメント(Waste Management; WM)の2018/12決算が出ました。

同社は、米国で廃棄物処理サービスを提供している企業です。日本では廃棄物処理は主に自治体の役割ですが、米国では同社のような民間企業が担っています。

日本でも事情は同じですが、廃棄物処理場というのは「嫌われ者」です。Nimby(Not-in-my-back-yard)、つまり、「世の中には必要だけれども、自分の家の近くにあるのは嫌」というわけです。

つまり、一度許認可を得て処理場を作ってしまえば、競合他社が新たな処理場を作ることは非常に困難、というわけです。これが同社の「強み」つまり「ワイドモート」です。

同社については、過去記事にもいろいろ書いているので、良かったら見てください。

2018/12決算の内容です。

PL: 売上 2.96%増、営業利益 5.80%増、最終利益 1.23%減。ざっくりいって、いずれも「横ばい」です。

BS: こちらも大きな変化はなし。

CF: 問題なし。

比率:私の計算だと、ROEは31.26。OKですね。

株主還元: 利益のほぼ全額を、配当と自社株買いで還元しています。2018/12の還元率は93.82%。

再投資の効果: 内部留保累計がマイナスになってしまうので、計算してもあまり意味がありません。

株価: 5年チャートです。

きれいな右肩上がりのチャートです。押し目らしい押し目がありません。

PERは約22。

今買ってもいいと思いますし、1,2年先に来るであろう(?)暴落を待ってもよいかもしれません。買いたい時が買い時?

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