これまで保有していたNFLXとBYNDの株式をすべて売却しました。
自分の投資方針に合っていなかった
私の大まかな投資方針は、「強力なモート(参入障壁)を築き、今後も継続して利益を上げられそうな企業を、長期的に保有する」というものです。
現在保有しているほとんどの銘柄は、この条件に合致すると考えています。もちろん将来のことはわかりませんが、現時点で自分で自信をもってそう判断しています。
しかし、今回売ったNFLXとBYNDは、これらの条件に合致していませんでした。
そもそも買った理由と、今回売った理由
自分の投資方針に合致していないこれらの銘柄をそもそもなぜ買ったのか、そして今になってなぜ売る判断をしたのかについて、振り返っておきたいと思います。
NFLX
中田敦彦さんのユーチューブでこの銘柄を取り上げていたことがきっかけです。
「普通の優秀な人には辞めてもらって、とびぬけて優秀な人だけに残ってもらう」という人事制度に魅力を感じたためです。
今になって思えば、いくら優秀な人を集めても、そもそもの事業モデルに問題があれば、永続企業になるのは難しいと思います。
買ったのは2020年12月です。この時点ですでに利益が出始めていたことも、買いの理由の一つでした。
買値は495ドル。売値は半分以下の226ドル。
同社の株価は4月21日に35%近く暴落し、大手メディアでも大々的に取り上げられました。
株価が下がったことも売りのきっかけとなりましたが、最終的な売りの判断をしたのは、「契約者をつなぎ留めておくために、今後も多額の製作費をかけて、魅力的なコンテンツを作り続けなければならない」ということを再認識したためです。
我が家もNFLXを契約していますが、私自身はほとんど見ることはありません。(動画はだいたいYouTubeかHuluのCNN垂れ流しを見ています。)
ディズニー(DIS)などは、ミッキーマウスなどのディズニーキャラクターやスターウォーズシリーズのように、「過去の遺産」を活用して稼ぎ続けることができます。NFLXはまだそのような無形資産を持つまでには至っていないと思います。
もしかしたら、将来NFLXも「長期人気シリーズ」をいくつか持ち、契約者をつなぎとめられるようになる「かも」しれません。もしそうなれば、その時に再度買う判断をすればよいと思います。
BYND
ネットをなんとなく見ていて「今後、代替肉市場が伸びそうだな」と思ったことと、ドトールコーヒーで同社製品を実際に食べてみて「まあまあいけるんじゃない?」と思ったことがきっかけです。
同社はまだ利益を出していませんし、利益を出せるようになるまでにはまだ数年かかるとみられています。
売った理由は、「代替肉市場自体は大きく成長するが、その中で参入障壁を築くのは難しそう」と考えたからです。
東南アジア地区でも代替肉企業が数多く生まれてきているという報道もありますし、アメリカでは大手食品会社のケロッグ(K)も代替肉参入を表明しているようです。
昨年2021年の7月から9月にかけて、141ドルから113ドルの間でこまめに買っていきました。売った価格は、約40ドル。大負けです・・・。
これ以上時間をとられたくなかった
2社合わせて、私の資産に占める割合は1%にも達していません。
ですから、そのまま放置していても経済的にはあまり痛手はありません。
しかし、わずかな額であっても、保有している以上は両社の業績や同行を気にし続ける必要があります。
自分の投資方針に合わないと判断した企業への投資に、これ以上自分の時間をとられるのは無駄だと判断しました。
代わりに何を買ったか
両社を売って得た現金(ドル)とこれまで配当で積み上げてきた米ドルで、先日このブログで取り上げたテンピュール・シーラー(TPX)とベリサイン(VRSN)を新規購入しました。
どちらも、購入したそばから、株価を大きく下げています。(4月22日の前日比で、TPX マイナス4.03%、VRSN マイナス 3.14%)
自分は「トレード」、つまり相場を読むことは、つくづく下手だと改めて実感しました。
7月には退職金も振り込まれる予定ですので、ほかの保有銘柄と合わせて、じっくり買い増しをしていきたいと思っています。
投資と人生は自己責任で。
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