今年2020年もあと3営業日を残すだけとなりました。この3営業日に売買をする予定はないので、私の今年の投資活動も終わりです。
日本企業のほとんどは3月末締め決算ですので、サラリーマンにとって、暦上の年というのは仕事をしていく上ではあまり重要ではないかもしれません。
しかし投資家にとっては、12月で切り替わる年は税金の締めくくりをする時期ですし、米国、中国など多くの海外企業は12月締め決算ですので、暦上の年の終わりは非常に重要です。
以下、月を追って今年1年の振り返りをしてみたいと思います。
1年チャート:
1月 ― 資産最高値更新
相場が絶好調なまま明けた2020年、私の資産総額もこの1月半ばに過去最高を記録しました。
ちなみに、今現在までこの記録は更新できていません。もっとも1月頃は為替が約110円なのに対して、今は103円くらいですから、ドル建てなら話は別です。
また、年明け早々にMCDを初買いしました。(@199.6 USD)
2月
投資活動はありませんでした。
投資とは関係ありませんが、迫りくるコロナ禍をしり目に、キャンプに目覚めていろいろと装備を買いそろえ始めた頃でした。
合計で3回くらい、宿泊キャンプを楽しむことができました。
3月 ― コロナショック
コロナショックで相場も持ち株も大きく値を下げました。
暴落自体は2008年のリーマンショックの洗礼を受けていますので、ろうばい売りに至ることはありませんでした。
しかし、すでにほぼフルポジションでしたので、思い切って買い増しすることもできませんでした。クレジットカードの引き落とし額も円単位で計算しながら、わずかに残った現金をかき集めて、MO、MCD、1655.Tを買い向かいました。(MCDの最安買値は130.88 USDでした。ほんのわずかな株数ですが。)
せっかく始めたキャンプも、この頃にいったんお預けとなってしまいました。
4月 ― 中国株売却その1
コロナ禍の先行きが不透明な中、4個銘柄保有していた中国株(香港株)のうち、以下の2つを売却しました。
- ナガコープ(3918.HK) ― カンボジア、プノンペン地区のカジノ。4月初めから営業停止となり、その先行きが見えないため全売りしました。
- 江蘇高速道路(0177.HK) ― こちらも政府の鶴の一声で通行料無料化させられ、先行きが見えないため全売りしました。
コロナ禍による先行き不透明という意味では、米国企業も事情は同じですが、もともと中国株から米国株に全シフトしたいと考えていたので、いいきっかけと思い売り判断をしました。
5月 ― 中国株売却その2
5月半ばに中国「国家安全法」が制定され、香港への弾圧が本格化しました。
これを受けて、香港株の残り2銘柄 ― 北控水務(0371.HK)と中国ガス(0384.HK) ― も全売りしました。
この結果、キャッシュポジションが約22%にまで回復しました。
いわゆる「二番底」を待ってこのキャッシュを再投資したいという思いもありましたが、「相場が将来どう動くかは(少なくとも自分には)予想できない」という判断から、毎月すこしづつ時間分散して買いを入れていくことにしました。
なお、この月には、コロナ禍で値を下げたKOを初買いしました。ずっと買いたいと思っていた念願の銘柄を、安く手に入れることができました。(@45.6 USD)
6月、7月
5月に「毎月少しづつ買い増していく」と決めたものの、まだ二番底を狙うスケベ心があったことと、プライベイトで少し忙しくなったことから、この2か月は売買はしませんでした。
8月
WMと1655.Tを買い増ししました。
9月
以下の3個銘柄を買いました。
- 1655.T買い増し。
- ソフトバンク(8434.T)初買い。これで今年のNISA枠はいっぱいになりました。
- 今後10年伸びるセクタはバイオとにらんで、BBHを初買い。
10月 ― 香港株再参入
5月に全売りした香港株ですが、「いま人気のないものにこそ、注目すべき」という投資の原則に従って、コンチセメント(0914.HK)から香港市場に再参入しました。
また、Vが少し値を落としたところで、買い増しもしました。(@182 USD)
11月 ― IFFから撤退
1年半保有したIFFを全売りしました。香料、香味料というニッチ独占に期待して購入しましたが、競合Frutarom社の買収に伴い財務が悪化しており、業績も思うように伸びていないことから、売りの判断をしました。
この月は、9434.TとBBHの買い増しも行いました。
12月 ― NFLX参入
中田敦彦さんのユーチューブで紹介されたネットフリックスの「少数の優秀な人材に自由に仕事をさせる」という人事方針に感銘して、衝動買いをしました。
衝動買いをした理由にはもう一つ、このころ自分自身もネットフリックスで動画を見る時間が増えてきたことも挙げられます。「ここでしか見られない」オリジナルコンテンツを今後も増やしていけば、それが何よりの参入障壁になると感じたからです。
0914.HKも少し買い増ししました。
12月末、現時点でのキャッシュは約13.5%です。今後も毎月2%くらいづつ買いを入れていきたいと考えています。
その他
その他1年を振り返って、そして、来年以降を見据えて、思うところを書いてみます。
投資していてよかった
経済のことはあまり詳しくありませんが、コロナ禍対策として世界各国政府がお金をばらまくも、その恩恵の多くが投資家に流れていることは何となく感じられます。
それがよいかどうかはともかく、その恩恵を受けられる立場にいたことを素直によかったと思います。
サラリーマンは今後つらくなりそう
私の職場もこのコロナ禍を受けて在宅勤務を導入しました。本当に必要な時だけ出社するようになったのですが、それでも仕事がちゃんと回ることが分かってしまいました。
これまでずっと感じてきた仕事のストレスの大半が、通勤や、一日中オフィスに座っていなければならないことだったのだと気づきました。
サラリーマン生活の最後の最後に、こういう幸運な環境で仕事ができるようになったことに感謝します。
しかし一方で、仕事をしている姿が見えない分、成果をしっかり見ていきましょうという流れになることは間違いないと思います。
今後多くの業界がコロナ禍によるボディーブローのようなダメージを受けて、業績低迷することも予想されます。(私が働いている業種も、その一つです。)
政府もコロナ対策でじゃぶじゃぶお金を使っていますが、そのツケは増税という形で我々に返ってくるでしょう。その時に狙われるのが、高年齢の給料の高いサラリーマン層です。
私はもともと、あと1年とちょっとで早期退職するつもりなので何とかなるとタカをくくっています。しかし、もし自分がいま10歳若かったら、あるいは、今の年齢でも資産形成をしていなかったら、どれだけ不安だろう、とも思います。
投資と人生は自己責任で。
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