2つの退職工程案
新卒で就職した今の勤め先も勤続30年になろうとしています。もう「早期」とは言えないかもしれませんが、以下の工程での定年前の早期退職を計画しています。
- プラン1 - 今年2021年12月末で退職(12月のボーナス受給後)。休暇を消化して、10月末が最終出社日。
- プラン2 - 来年2022年6月で退職(6月のボーナス受給後)。休暇を消化して、3月末が最終出社日。
数年前から、「プラン2」での早期退職をもくろんでいました。自分にとってキリの良い区切りであるし、年度末まできっちり現職を務める方が、職場にもあまり迷惑をかけないと思っています。
しかし、ここにきて、「プラン1」で、すべてを放り出してとっととおさらばしたくなるような事情が増えてきました。
退職を早めたい理由
以前の記事(リンク)にも書きましたが、以下の理由で今のポジションにい続けることが、非常にリスキーに思われてきたのです。
高まる労務リスク
私が管理している部門は、私が赴任する前からメンタル疾患などの労務事案が多発する職場でした。
一つの大きな仕事を部門内で役割分担してやるというタイプの業務ではなく、個々の担当者が複数の案件を持って並行して遂行するといったタイプの業務です。
お客様との直接の接点もあるので、お客様のスケジュールに合わせて業務を行う必要もあり、労働時間も長くなりがちです。
時間外労働の制約も厳しくなる一方で、在宅勤務メインで仕事をしている雰囲気も見ることができず、一方的に労働時間の申告が上がってきます。
法で定められた上限に達しないよう口を酸っぱくして言う、といような、いやな役割もやらなくてはなりません。
私が赴任してきてからも、若手の退職や、メンタル疾患、あるいはそこまで至らなくても担当者から悲鳴があがるなんてことも何度か起きてきました。
頻発するトラブル
担当者がお客様と直接接する業務であるため、担当者のミスがお客様からのクレームに直結します。
照査すべきところは照査したり、トラブル防止のための策もいろいろ練っています。
しかし、お客様との間で約束していた締め切りをだまってすっぽかしたとか、必要な手配を忘れていてお客様の納期に間に合わなくなったとか、前任者から十分引継ぎをせずにお客様との打ち合わせに臨んで理解不足を指摘されたとか、そういうたぐいのトラブルがほぼ毎週のように発生し、火消しに追われるような状況です。
補充されない人的リソース
もともとトラブルが発生しやすい環境であるにもかかわらず、「明日のビジネスを切り開く」というよりは、むしろ「今日食うために稼ぐ」タイプの部門であるために、数年かけて育てた中堅エースを、ほかの花形部門にどんどん引き抜かれるという経緯がありました。
その結果、若手の指導役に回れるエースがほんの少ししかおらず、彼らに負荷がしわ寄せされるという状況になっています。
私も、上層部へ今の部門の窮状と、いったん流出したエース人材の引き戻しを訴え続けていますが、結局小出しの対策を提示されるだけで、根本的な解決に向けて動いてくれる雰囲気はありません。
さらには、今の職、あるいは管理職から外してほしい旨の要望も出していますが、こちらもかなえてもらえる雰囲気ゼロです。
退職を早めることによる金銭的影響
というわけで、もともとの予定より約半年早めに退職したいと考えています。
いい方は悪いですが、「沈みゆく泥船から逃げ出す」感じです。
直接的な金銭的影響は、半年分の給与と1回分のボーナス。数百万円。
あとは、厚生年金の支払い期間が短くなることによる将来の年金額の減少。
そして、その数百万円の差を年間5%で回していくと、その後の支出の度合いにもよりますが、100歳で死ぬときには数千万円の差になってきます。
まあ、死ぬときにいくら金を持っていても意味はないのですが、ざっくりいうと、
- 「プラン2」、つまりあと半年頑張れば、一生資産が減らずに済む計算
- 「プラン1」、つまり早めに退職すれば、徐々にではあるが資産が減っていく計算
収入がない状況で、資産が徐々に減っていくというのは、いくらそのペースが遅くとも、やはり精神的なストレスになるのかなと思っています。
ただ、まだ50代半ばなのですから、今のような収入は見込めずとも、月5万円くらいのバイトを65歳くらいまで続ければ、先の金銭差は十分埋められそうです。どうせ何もやることがないのですから。
上司への告知はいつにすべきか?
法律上は退職の2週間前に告知すれば、退職することができます。
休暇を充当すれば、極端な話、「2週間後に退職します。明日から退職まで休暇を取ります」といって、ケツをまくることだってできます。
しかし、そんな対応を自分の部下にやられれば、自分だってめちゃくちゃ腹が立つでしょう。
再就職するつもりもないので、今の勤め先に義理を欠いてもよいのですが、「組織」ではなく、上司も含めそこで一緒に働いている「人」のことを考えると、十分な余裕をもって告知して、必要な引継ぎもしたいと思っています。
10月末が最終出社日になるとすれば、遅くともその1か月前の9月末には告知すべきと思っています。
すでにその9月に入っていますから、もうそろそろ、いつ、どうやって告知すべきかを考える時期です。
最後にお詫び
読者の方に楽しんでいただく、という視点からは、ブログで「自分語り」をするのは好ましくないといわれています。
しかし、自分にとって今この時期の判断が人生における非常に重要なものになることと、誰かに相談できるものでもないことから、ここに書き出して自分の考えを整理したいと考えています。
そして、もしかしたら、同じような境遇の方の参考にすこしでもなればとも思っています。
投資と人生は自己責任で。
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