今回の記事は、アマゾンで注文した中国製品がとんでもない粗悪品だったことと、そのことに対するアマゾンの素晴らしい対応についてです。
今回買ったのは、「オキシパルスメータ」という脈拍と血中の酸素濃度を計測してくれる機器です。
こんな製品です。(ちなみに、製品のリンク先はすでに削除されているようです。)
注文したのが、コロナ禍真っ最中の4月24日。
「コロナに感染すれば、症状が出る前に血中酸素濃度が急低下するので、事前に察知できる。オキシパルスメータを使えば、簡単に血中酸素濃度が計測できる」
みたいなツイッターの書き込みを見て、さっそく検索してポチりました。
5,000円とちょっと高いですが、これで命が救えるのなら安いもの、到着も5月10日なら、まあ待てると判断しました。
しかし、実際に到着したのはさらに1か月遅れた6月10日。
途中アマゾンから「到着が遅れますよ」みたいなメールも1回届いていました。
まあ、こんなご時世だから生産も間に合っていないのかなと、のんきに待っていました。
やっと届いたので、「さっそく血中濃度測って見よう。そもそもいくらくらいの数値なんだろう?」とワクワクしながら、単四電池2本を入れて、電源スイッチらしきものを押してみます。
・・・
しかし、ディスプレイにも何も表示されず、おおよそ内部で電気が流れて何かが動いているような気配もありません。
電池を入れるときに、電池ボックスの形がちょっとおかしかったのですが、入れるときにはあまり気にしていませんでした。しかし、再度よく見てみると、こんな感じ。
2本の電池のプラス、マイナスは互いに逆向きになっていますが、写真右手の電池の方のプラスの電極が、「ばね」になっています。
普通この手の電気製品の電池の電極って、マイナスが「ばね」のものしか見たことがありません。
こんな形状でも通電はするのかもしれませんが、5,000円もする製品としてはあまりにお粗末すぎます。(写真上側の電極金具のコストをケチっているとしか思えない。)
とうか、そもそもウンともスンとも言わないので、価値は0円です。
さっそくアマゾンにクレームを入れる
アマゾンで返品したことは以前にあったので、まずは同じように「注文履歴」から「商品の返品」ボタンを押してみます。しかし、
「この商品の返品期限はすでに過ぎています」
と表示されるではありませんか?
怒りを引き起こす脳内物質が流れ出したのを感じます。
ううん、どうしてやろう?
どうやらチャットで質問できるようなので、さっそく試してみます。いくつか質問に答えると、オペレータにつながります。
「電池ボックスの形から判断して、そもそも動くものとは思えない。動かないことをわかって、最初からだますつもりで売ったのではないですか?」
怒りをそのままぶつけてしまいます。しかし、
「万が一出品者が返品返金に対応しない場合には、代わりに全額返金させていただくことも可能ですので、ご安心ください」
「せっかくご購入いただいたのに、ご期待に沿えないことを心から深くお詫びいたします。」
との回答に、一気に怒りの脳内物質も消えてなくなりました。(オペレータさん、ごめんなさい・・・)
結局2日後の6月12日に、「出品者から返答がないので、アマゾンが全額返金します」との回答が来ました。
しかも、「出品者に注意・懲罰を与えておきます」と、こちらの溜飲を下げてくれる一言も添えられています。
製品は、「好きに処分してください。返送は不要です」とのこと。
そして、本日6月13日に返金処理も完了しました。
アマゾン側で、すでにこの製品が粗悪品であることが分かっていたのかどうかは不明です。
粗悪品の出品が多いといわれるけれど
アマゾンのレビュー欄を見ると、星1個で「粗悪品」、「欠陥商品」、「買わないで」などと書かれているものをよく目にします。
また、ネットのニュースでも、マーケットプレイスで詐欺や粗悪品販売が横行しているという記事も見かけます。
しかし、こうやってアマゾンが返金に応じてくれるのなら、そういうリスクも心配は不要であることが分かりました。
もちろん、面倒で返品・返金を申し入れない人や、やり方を知らなかったり、気後れして泣き寝入りする人もいるのでしょう。
短期的に見れば、こうやって泣き寝入りする人が多い方が損失が少なくて済みます。全員がきっちり返品・返金を要求すれば、現在でも赤字の「国際セグメント」は、さらにその赤字を膨らませることになるかもしれません。
しかし、そうやって泣き寝入りした顧客は、もう二度とアマゾンで買い物をしなくなったり、あるいは最低限のものしか買わなくなる可能性が高いでしょう。つまり、顧客の信頼という無形資産を損なってしまいます。
長期的なことを考えれば、もっと返品・返金サービスについてアピールした方がよいのではと思いました。
悪用する消費者もいるかもしれませんが、そういう人はどの道やるでしょうし。
というわけで、AMZNを継続保有する意思が一層高まった出来事でした。
投資と人生は自己責任で。
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