WSJの記事を引用します。
中国で自転車のシェアサービスが普及していることはよくニュースに取り上げられていますが、シリコンバレーでは、なんと電動キックボードのシェアサービスが登場しているようです。
購読していない方のために要点を整理します。
- 同サービスを手掛ける2社それぞれの企業価値が、創業から1年半も経たないうちに、10億ドル(約1100億円)にも達している。
- 1回の利用料は最低1ドル。
- 中国の自転車シェアリングでは一日あたり数千万回の利用があるのに対して、キックボードの利用数は現時点で数千回単位に過ぎない。
- 政府によって既に規制の動きが始まっている。(台数制限など)
自転車やキックボードに限らず、日本でもカーシェアリングや衣服のシェアリングが急速に普及しています。大きな流れとしては、「所有」から「利用」や「シェア」に向かうことは間違いないと思います。
しかし、この記事を見た率直な感想は、「シェアリング・エコノミーは、ちょっとバブル気味なんじゃないの?」ということです。
FANG(FAGA)のような「優良」ITビジネスは、いずれもすでに結構な高値と時価総額に達しています。
「二匹目のどじょう」を狙って、相当な額の資金がベンチャービジネスに流れ込んでいるのではないでしょうか。
この記事にあげられた電動キックボードのシェアリングビジネスは、素人目に見ても、いかにも「ずっこけそうな」感じがします。こんなビジネスに1000億円を超える資金が簡単に集まる様子は、なんか、1個のチューリップの球根に膨大な価格が付いたかつてのチューリップバブルを連想させてくれます。
参考までにこちらの記事も取り上げておきます。
「シェアリング・エコノミー」バブルというより、「スタートアップ」バブルといった方が適切かもしれませんね。
「賢明なる長期投資家」としては、こういう「流行りもの」には手を出さず、好調な市場をしり目にじりじり値を下げているディフェンシブ銘柄を、淡々と買い増していきたいと思います。
よかったら押してください。