[コラム] いつ、いくらで、どのくらいの量買うか?買った後、上がった/下がったらどうするのか?




相場を読むこと、つまり、将来の株価が上がるか下がるかを言い当てることは、自分にとっては「無理」なことと考えています。投資を始めて10年以上になりますが、いまだにできないことなので、おそらく一生できないのだとあきらめています。

ではそんな自分が、買いたい銘柄があった時に、いつ、いくらで、どのくらいで買うのか、について書いてみたいと思います。

まず、「買ってもよい」と思える価格以下であれば買います。ただ、しっかりした基準があるわけではなく、消費系や「ディフェンシブ」と呼ばれる銘柄の場合はPER(実績または予想)で、20位を目安に考えています。

理想としては、「DCF法」で企業価値を見積もれればよいですが、投資の素人にそんなことは難しいと考えています。そもそも割り引くべき「金利」がほとんどゼロに近いですし・・・。

買う時点では5年、10年と長期間持つつもりで買うわけですから、最初の買値が少々いい加減でも、「趣味として」投資をする分には十分だと考えています。株価を自分でコントロールできるわけでもなく、自分が希望する価格に下がるまで待ったところで、買い時が来る保証があるわけではありません。

特にこのブログで対象としている「優良企業、永続的企業」には、「押し目狙いに押し目なし」ということわざが当てはまる期間が相当長いですから。

(ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェーの共同経営者であるチャーリー・マンガーが、「そこそこの企業を素晴らしい価格で買うより、素晴らしい企業をそこそこの価格で買うほうが良い」という言葉を残しています。)

話は戻りますが、PERが20か、それを少し切ったくらいで、買いを始めます。ただし成長率が低い銘柄、つまりキャピタルゲインより配当狙いの銘柄の場合には、もっと低いところを買い始めのPERとすることもあります。

買いの手順はおおよそ以下のようにしています。

  1. まず、最終的に買いたいと思う金額Vの、50%くらいを買います。
  2. その後、価格が上がっていけば、「ご縁はなかった」とあきらめて、その50%で買った分を保有し続けます。そして次の(おそらく長い先の)チャンスを待ちます。
  3. もし価格が下がっていけば、最初の買値Pから5%下がるごとに、Vの10%づつを買い増していきます。下がらなくなったら、それで終わり。保有し続けます。
  4. もしももしも、25%を超えて、さらに30%以下に下がっていけば、さらに資金を投入すべきか、指をくわえてみているのか、その時のお財布の状況によって考えます。しかし、そこまで来ることはあまりないと思います。

以上が、新規で銘柄を買うときの買い方です。

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