退職してから、毎日何をするかというのは当事者にとってみれば大きなテーマなのでしょう。もちろん、お金に不自由しないという前提ですが。
ボランティアに精を出す。
中小企業を買い取って、サラリーマンとして身につけたスキルを活かして経営者となる。
大学に入りなおして新たな学びを行う。
資格やスキルを活かして、フリーランサーとしてお金を稼ぐ。
もちろん、すでに楽しんでいる趣味があるのなら、それに没頭するのも素敵です。
しかし、そういう趣味がない場合、手っ取り早く自分の楽しみ優先でやるのならば、「ゲーム」に浸りきるのも一つの選択肢だと思います。
いや、「ゲーム」ではなく「eスポーツ」です。
例えば、FPSと呼ばれるシューティングゲーム。私も数年前まで結構楽しみました。今ではパソコンのスペックが足りなくなったのと、結局若者の反射神経にはついていけないため、やめてしまいましたが。
世界レベルで大会が開かれるようなゲームもあるようです。
今日目にした記事なのですが、スウェーデンで平均年齢67歳のFPSのチームが脚光を浴びているようです。そのチーム名は”Silver Snipers”。
平均年齢67歳のプロゲーマーチームの挑戦。スウェーデン発のシニアeスポーツ選手たちが反射神経必須のFPSで世界の頂点を目指す(電ファミニコゲーマー)
あと、このチームのウェブサイトもあるようです。画像だけでも見てみてください。
https://lenovo-silversnipers.com/
決して強くはないようですが、それでも結構迫力のある見た目です。
それに、なにより「楽しそう」。
そう、これこれ。こんなことがやってみたかったんですよね。
FPSだけでなく、グランツーリスモみたいなレーシングゲーム(もちろんネット対戦)も面白そうです。
しかし、野良(誰彼構わず相手にすること)でやっても、結局若くて、ばっちり練習しているプレイヤーには、その足元にも及ばす、あまり面白くありません。で、自分でプレイするのではなく、ついついユーチューブのゲーム実況に流れてしまったり・・・。
もし、ちゃんと本人確認、年齢確認をしたうえで、「50歳以上限定」とか「60歳以上限定」なんかで試合をやれれば、結構盛り上がるかもしれません。
日本のネット文化では「匿名」が主流ですが、海外はそうでもないようです。
FPSの日韓戦などをユーチューブで見ると、韓国の選手はみな実名でプレイしているのに、日本の選手はちょっと「ぷっ」て噴き出すようなハンドル名でプレイしていて、結構違和感があったりしますよね。
自分でのめりこむだけではなく、あまりゲームに親しみのない高齢者に、その楽しさを伝える活動もあるようです。
ゲームの力でシニアの健康寿命延伸をサポートする「健康ゲーム指導士」の養成講座第1回が開催。「太鼓の達人」と「グランツーリスモ」が教材に(4gamer.net)
どうせボランティアやるのなら、こういうところが面白いかもしれません。
いやいや、まず何より、自分が楽しんでみたい。退職して時間はあるのだから、どっぷり浸かってみたい。ソーシャルなゲームなので、仲間もできるかもしれません。
そして、そのおまけとして、「マネタイズ」までできれば最高ですが、最初からあんまりそういうことを考えてもうまくいかないかもしれませんね。
「投資」と同じく、「ゲーム」と聞くと、世の中一般には眉をしかめるような人が多いかもしれません。しかし、退職して何のしがらみもないのなら、他人の声など気にせずに、好きなことに没頭する特権を生かしてもいいのではないでしょうか。