このブログではもっぱら株式投資について取り上げていますが、不労所得を得る手段としては、他に不動産投資や太陽光発電などがあります。
不動産や太陽光発電設備の実物を保有し運用するのは、流動性がありませんし、管理の手間もかかります。
不動産ならREITによって株式のように簡単に売買できます。
太陽光についても、「インフラ投資法人」という上場ファンドがあるようなので、少し調べてみました。
現在日本で上場されているのは、以下の5銘柄のようです。
- 9281.T タカラレーベン・インフラ投資法人 【利率 6.05%】
- 9282.T いちごグリーンインフラ投資法人 【利率 5.56%】
- 9283.T 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 【利率 6.84%】
- 9284.T カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 【利率 7.17%】
- 9285.T 東京インフラ・エネルギー投資法人 【利率 7.09%】
利率は現時点のものです。
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 (9284.T)というのが、一番利率が高いですね。
同社のホームページから、保有している発電所(ポートフォリオ)を見てみます。
https://www.canadiansolarinfra.com/ja/portfolio/index.html
買取価格は32~40円/KWhと、かなりいい値段ですね。固定価格買い取り制度(FIT)の初期の頃のものなのでしょう。
2034年~2035年頃まで、つまり、あと15~16年は、この値段での買取が保証されています。
利率7%って、結構いいですよね。一般の株式と同じく信用買いもできますから、2倍のレバレッジをかければ14%の利率です。
少し買っちゃおうかな・・・。
いやいや、ちょっとまった!
FITの買取期間が終わった後には、いくらで買い取ってくれるのかわかりません。もちろん、現在より非常に低い価格になると思われます。(超インフレになっていなければ)
また、資産の大部分は太陽光発電設備であり、15年も経てばほとんど価値はないでしょう。(発電能力は残るかもしれませんが、そのころにはもっと効率の良い設備が開発されているはずです。)
土地の価値は、設置場所から見てほとんどないと思っていいでしょう。
例えば、太陽光ファンドで7%の利率を得るのと、株式のインデックスファンド(VOOとか)で7%の利率を得るのとでは、15年後に残るものが全然違います。
太陽光では、価値がほとんどない設備と土地しか残らないのに、株式ではその先もまだまだ同じ利率を稼ぐ力のある事業が残ります。
もちろん、証券化されたファンドではなく、不動産や太陽光発電の実物を保有・運営される場合には、もっと高い利率をあげることができるのでしょう。
しかし、どちらも流動性に欠けることや、特に不動産の場合には「罠」が多く、素人はよほど勉強して注意深くやらないと、業者や悪い人に食い物にされそうです。(昨年もいろいろニュースになりましたよね。)
自分のようなめんどくさがりで飽きっぽい性格の人には、やっぱり株式投資の方がよさそうです。
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