スポーツジムに行ってみました。
バイクのマシンがあったので、早速やってみました。ペダルの重さをちょっと重めにして、10キロメートルも走ると、汗ダクダクです。
筋肉トレーニングもやってみます。ボートこぎのような運動や、腹筋運動、そしてふくらはぎの筋肉を鍛えるようなマシンで、これも自分が動かせるぎりぎりの重さまで重くして、何回できるかチャレンジします。
普段ほとんど運動をしないので、端から見るとみっともないのでしょうが、本人にとってはとても新鮮です。その後のお酒もおいしいし、夜もよく眠れました。
スポーツジムなのでお金を取られます。当たり前です。お金を払って、肉体運動をやっているわけです。
ほんの100年、200年前までは、ほとんどの人がこういう肉体運動をやって日々の糧を得ていたわけです。肉体労働です。
もちろん、エアコンの利いた清潔なところでやるのか、寒かったり暑かったり汚かったりするところでやるのかという違いはあります。
しかし、自分の筋肉を使って何かを動かす、という行為はほとんど同じです。
かたやお金を払って、かたやお金をもらって、同じことをやるわけです。
同じような例は、たくさんあります。
趣味でドライブをやる人もいれば、タクシーやトラックの運転を仕事としている人もいます。
運転する車の種類も違いますし、タクシーならお客の接待や、トラックなら荷の積み卸しといった付随した仕事をやらなくてはなりません。
しかし、大半の時間はハンドルを握って車を運転しているわけで、その行為自体に大差はありません。
お金を払うのか、もらうのか、あるいは、それを楽しみでやっているのか、(おそらく仕事としている人はそうだと思いますが)嫌々やっているかの違いがあります。
料理の場合はどうでしょう。
趣味で料理をやる人もいれば、仕事として厨房に立つ人もいます。
しかし、我々で一番身近なのは、日々自分や家族のために食事を作る行為です。この場合は、お金をもらうわけでもないし、(これもおそらく、ほとんどの人がそうだと思いますが)楽しんでやっているわけではなく、仕方なくやっているわけです。
日々我々がやる活動について、「お金をもらわないか、もらうか」、「好きでないか、好きか」という二つの軸で分類できそうです。
上の図のように、4つに分類してみます。
- 義務 ― 日々の家事や育児、地域の活動やボランティアなど。お金ももらえないし、楽しくてやっているわけでもない活動です。
- 労働 ― お金を稼ぐために、好きでもないことをやっている活動です。
- 趣味 ― 好きでやっている活動ですが、(ほとんどの場合)お金はもらえず、むしろお金を支払う場合が多いです。
- 天職 ― 好きでやっていることで、お金をもらえるのが一番理想です。
理想なのは、天職でお金を稼いで、残りの時間を趣味で過ごすことでしょう。もちろん、これを実現できている人はほんの一部でしょう。
ほとんどの人は、労働と義務に人生の時間のほとんどを費やします。この数十年で世の中が豊かになってきたので、趣味にも時間を使える余裕が出てきました。
理想の天職に至る道は2つあるでしょう。
労働から天職への道
今やっている仕事を好きになるということです。
サラリーマンでも、「私は仕事が大好きです」という人がいます。
大企業で役員とかまでになる人は、ほぼ例外なくこういう人でしょう。
与えられた仕事を好きになって一生懸命やる、という姿勢は賞賛されるべきなのでしょう。気持ちの問題ですが、誰にでもできることではありません。
趣味から天職への道
好きでやっていることで、いつの間にかお金がもらえるようになるという道です。
メディアでよく焚きつけられるのは、こちらの方でしょう。
「好きな趣味を極めて、ブログやSNS、ユーチューブで発信して、マネタイズしましょう。」みたいなやつです。
しかし、これには「運」の要素が大きく左右します。誰もがマネタイズに成功するわけではありません。
なんとなくやってもうまくいかず、成功するためにはいろいろ戦略を練る必要があります。そういう戦略を立てて実行するのが得意、かつ、好きな人でないと苦しいでしょう。
しかも、(今私がやっているようなブログでも)更新頻度やビュー数を稼ぐために、同じようなネタで、たいして書きたくない記事を無理にひねり出すようになると、楽しさも減ってくるかもしれません。
「好きなことは、仕事にするな」という言葉もあります。好きだったことも、仕事になったとたんに嫌になる可能性があるということです。
不労所得
上のマトリクスに現れないもう一つの要素があります。
それは、不労所得です。
日々働かなくても収入があるのならば、労働や天職も不要で、趣味に時間をかけることができます。
親の遺産も期待できない一般の人であれば、長期投資でその状況を作るのが一番確実な道かもしれません。時間はかかりますけど。
結論
自分が毎日やっているいろいろな活動について、上のマトリクスのどれに該当するかをちゃんと意識して、それにどのくらいの時間を使っていて、それらを「天職」につなげるにはどうしたらよいか。常々意識していきたいと思います。
もちろん、投資も、あせらず、さぼらず、ちゃんと取り組んでいきたいと思います。