ユニオン・パシフィックも2017/4Q(未監査)が発表されました。
大きな数字の動きとして、支払い税見込みが大きくマイナス(税還付)となっており、その分最終利益が跳ね上がっています。
そんな事情を考慮して、本業が好調かどうかを見ていきます。
以下、金額はM USDです。
売上・利益
昨年、一昨年と石炭輸送需要低迷により減収、減益傾向でしたが、今年度は売上、営業利益とも持ち直しました。
なお、ROAは21.84%、ROEは 37.50%です。
比率
営業利益/売上は、前年より微増です。(36.47% → 37.95%)良い傾向でしょう。
最終利益/売上と、税率は、それぞれ上下に跳ね上がっていますが、これは単年度の事情なので無視しましょう。
株主還元と再投資の効果
配当と自社株買いを合計した株主還元も、最終利益が跳ね上がった分、前年度117.74%から今年度55.97%へ低下していますが、絶対額としては増えています。
- 配当:1,879 → 1,982
- 自社株買い:3,105 → 4,013
内部留保合計と利益の増加額は、税還付による特殊事情から、今年度はあまり参考にはならないですね。
キャッシュフロー
フリーキャッシュフロー(営業CFと投資CFの合計)はプラスで問題なしです。
会計発生高(最終利益と営業CFの差)がプラスになっていますが、これも先ほどの税還付(見込み額)によるものでしょう。
株価
結果が予想を下回ったのでしょう。一気に5%以上下げています。とはいえ、実績PERは23.64。さすがに「割安」といえるレベルではないです。
このままするすると下げればラッキーですが、本業が順調なのでその可能性は薄いでしょう。
「押し目待ち」をしていた人には買い時かもしれませんね。
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