先日香港株を全部売ってしまったので、現在持ち株のほとんどは米国株です。
その米国株の中でも、UNP、FAST、KO、MCD、IFF、MKC、MO、PM、WMといった、今後急成長はしないだろうけれど安定して利益を上げてくれそうな銘柄を中心に保有しています。
成長が期待できそうな保有株は、AMZN、DIS、JNJ、Vですが、あまり保有比率は高くありません。
先日香港株を売ったので、キャッシュ比率が20%を超えました。
時間をかけて、VOO、1655.TといったインデックスETFや、すでに保有している銘柄の買い増しをしたいと考えていましたが、急にバイオ技術関連の銘柄に興味が湧いてきました。
昔読んだピーター・ドラッカーの本に、「今後需要が減らない分野は教育と医療だ」みたいなことが書かれていたのを思い出します。この2つは、人がどれだけお金に困ってもなかなか消費を絞ることはないでしょうし、逆にお金が有り余っている人は子供の教育や、自分自身の命(寿命)や健康にお金を惜しまないだろうということです。
教育の方は、ネット技術の進歩により、学ぶ者がその気にさえなれば、ほとんどの分野では無料で受けることができるようになりました。今後もその流れは変わらないと思います。
しかし医療の分野は、決してそうはならないと思います。
GAFAブーム(FAANGブーム)の次は何か。私は、バイオ技術を中心とした先端医療である可能性が高いのではないかと思います。
バイオ医薬の企業も、特に最近コロナ関係でよくニュースで目にするようになりました。
私が名前を知っている米国のバイオ企業は、アムジェン(AMGN)、バイオジェン(BIIB)、アッビー(ABBV)、そしてコロナ関連で注目されているギリアド(GILD)とモデルナ(MRNA)などです。
しかし、知っているのは名前くらいです。どんな薬を開発・製造しているのかは、四季報とかネットを見ればわかるのですが、例えば「リウマチ薬のなんたらを製造している」といわれても、その薬がどのくらい競争力を持つのか、医療・医薬の素人の私には全く判断できません。
しかし、バイオ技術にかけて投資したい。ならば残された道はETFということになります。
米国だと、BBHとIBBがバイオ関連の2大ETFのようです。他にも、XBI、PBE、FBTなんていうのもありますが、構成銘柄に名前を聞いたこともないようなマイナーな銘柄が多く含まれています。BBHとIBBは比較的有名な銘柄で構成されています。
BBHのトップ5は以下の通り。(出典はBloomberg)
- AMGN 12.37%
- GILD 8.49%
- MRNA 6.47%
- ILMN 6.38%
- VRTX 5.46%
構成銘柄は20数個で、大規模な企業少数に投資しているようです。
IBBのトップ5は以下の通り。(同)
- AMGN 7.72%
- VRTX 7.59%
- GILD 7.32%
- REGN 6.48%
- BIIB 5.66%
BBHと同じくアムジェンがトップですが、その割合は少ないです。構成銘柄は100個を超えていて、小規模な企業も多く含まれているようです。
バイオ医薬・医療という業界全体は伸びていくものの、その内部での競争は激しく、個々の企業はどんどん淘汰されていくことが予想されます。どの企業が勝つか予想できないのなら、数うちゃ当たるのIBBの方が安心かもしれません。(「投資の七つの大罪」の一つである「分散投資」という罪を犯すことになりますが、自分で銘柄を絞れないのだから仕方ないですね。)
また、銘柄を勝手に入れ替えてくれるETFの恩恵を受けられそうです。
BBH 10年チャート:
IBB 10年チャート:
どちらも2015年半ばまでは急成長したのち、この5年ほど低迷しています。一方で、短期的にはコロナの追い風を受けて、コロナ前よりも値を上げています。(GILDとかMRNAが含まれているからでしょう。)
例え大きく成長する業界であっても、現時点での投資家の期待も高ければ、大きなリターンを得ることは難しくなります。(成長の罠)
ETF全体としてのPERはわかりませんが、主な構成銘柄のPERを見ると、AMGN 17.6、BIIB 9.3、GILD 19.3とそれほど高くはありません。(MRNAはまだ赤字フェーズ)
この先10年、20年持つつもりなら、買い時を待つ必要はなさそうです。しかし、短期的に見ると今すぐ買う必要もなさそう。
「チェック銘柄リスト」に入れて、しばらくは眺めていたいと思います。(スルスル上がっていく指を加えて見ていることにならなければいいですが)
投資と人生は自己責任で。
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