ペプシコ(PepsiCo)(PEP)の2017/12決算がでましたので、数字を見てみます。
典型的な、「低成長」、「高株主還元」の企業ですね。
ただし、今年度は税率が上がっています。これは、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)と同じく、海外の利益を国内に移転したことに伴うもので、単年度限りのものです。
売上・利益
2011/12以降、売り上げ、利益ともほぼ横ばいです。今後も大きな買収がない限り、この状態が続くのでしょう。
比率
粗利率、利益率、販管費/売上の比率はほぼ横ばい。税率については上に書いた通りです。
バランスシート
後述するように利益の大半を株主還元しているので、資本は薄めです。この手の企業としては、問題ない内容といえるでしょう。
利益配分と再投資の効果
利益の大半を株主還元していますが、長い目で見てその半分くらいは「自社株買い」です。
累積の内部留保も利益の増加もほとんどないため、両者の比率はあまり意味なしです。
キャッシュフロー
フリーCFが十分確保されていて問題なしです。
株価
2月に入っての相場の下げにつられていますが、10年スパンで見ると、それほど大きな買い時には見えません。
利益は伸びていませんが、自社株買いしている分株価は上がっていますね。
PER 23.17、利率2.87です。新たに買う/買い増すほどの魅力がある価格ではないですね。
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