バフェットがデルタ航空を売却!

いまちょっと反省しています。

ちょうど一週間前の3月28日、このブログに「米国最大手のデルタ航空を、バフェットの買値の半分で買えるチャンスだけれど」という記事を書きました。

しかし、その後、なんとバフェットがデルタ航空とサウスウェスト航空の株を売却したというニュースが出ました。(全部ではなく部分的に売っただけのようですけれど。)

グズグズしていてまだ買っていなかったのが不幸中の幸いです。しかし、例えバフェットの言葉だとしても、他人の言葉を鵜呑みにして株を売買することの愚かさを再認識しました。

「人類の将来を信じている」なんて言っていたのも、売却に備えたポジション・トークだった可能性がありますね。(そもそもバフェットさんにしてみれば、無償で役に立つ情報を世の中に提供してあげる義理もないはずです。)

新型コロナで起こる不可逆な変化

まあ、反省はこのくらいにして、このニュースから何を読み取るかが大事です。(バフェットも、「他人が言うことではなく、他人がやっていることを参考にせよ」みたいなことを言っていましたね。)

新型コロナ感染拡大が航空会社に与える影響が一時的なら、破綻する恐れがない限り黙って保有しておくのが正解でしょう。

しかし、バフェットはその影響が長期にわたる、あるいは、下手をすれば「永続的」になってしまうと判断したのかもしれません。

今回の感染拡大が収まっても、世の中はもう元にはもどれないという意見をよく目にします。私も何となくそう思っています。

例えば、これまで「当社の(当部門の)業務は在宅勤務には適さない」といっていた会社や部門が、一斉に在宅勤務を導入しています。「できない」と言っていたことが「できる」ことが分かってしまえば、騒動が収まっても「もう在宅勤務はやめ」という指示は受け入れられがたくなるでしょう。もちろん、これは良い話。

感染がひどい欧州や北米では、アジア人に対する差別がひどくなっているというニュースを見ます。もちろん中国がウィルスの発生地ということからなんでしょうけれど、そういう差別をする人たちが中国人と日本人をちゃんと区別してくれるとはあまり思えません。理不尽な差別ではありますが、ウィルス感染で身内や友人を亡くした人たちは、その怒りをどこかにぶつけたくてしょうがないでしょう。

ちょっと話がそれましたが、航空機を使った移動もその一つになるかもしれません。ZOOMやスカイプで話ができるのに、わざわざ出向いて会話することへの価値が下がってくるかもしれません。

もっと嫌な話だと、ただでさえ米中貿易戦争で冷え込んでいた国をまたいだやりとりが、冷え込んだまま元に戻らない可能性もあります。

高齢のバフェットさんがどのくらいのタイムスパンを見て判断を下したのかわかりませんし、そもそも一人で判断したのか、バークシャーの他の人も含めて判断したのかもわかりませんが、それなりに長い期間の影響を考えての判断だと思います。

新型コロナによって不可逆な影響を受けてしまう業界は、航空業界だけではないでしょう。

エンターテイメントやイベントごとでも、これまでは「たくさんの人を集める」ことに価値が置かれていたのが、今後はバーチャルでお互い離れて楽しむような時代になるかもしれません。

手持ちの保有銘柄がそういう影響を受けないかどうか、ちょっとじっくり考えてみる必要がありそうです。

私の保有銘柄だと、0177.HK(高速道路)、3918.HK(カジノ)、NCT(航空貨物)、DIS(テーマパーク)あたり。

投資と人生は自己責任で。

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