幸せの条件 ― 感情に目を向ける

幸せな人生を手に入れるために、投資活動を続けています。

でも、「幸せ」の定義って、いろいろありますよね。

バフェットは、「成功とは欲しいものを手に入れること。幸せとは手に入れるものをよいと思うこと」といっています。

アドラー心理学では、「共同体の一員としての感覚を持ち、共同体に貢献しているという感覚を持つこと」といっています。

いずれも腹落ちする定義ですが、さらにまた一つ、ふっと腹落ちする「幸せの定義」を見つけたのでご紹介します。

人生の質は感情の質。幸せは求める感情が得られる方向にある『僕らの時代の幸福論』Vol.9(最終回)(ライフハッカー)

この記事の著者は、永崎裕麻さんという方で、ブータンなどとならんで「世界一幸福度が高い」といわれるフィジー共和国に移住して、語学学校などの活動をされているようです。

この記事のポイントを私なりにまとめると、「自分がどんな感情を感じていたいかを理解して、日々その感情を感じられることが幸福の条件である」ということです。

まず、我々が感じる感情にはどのような種類があるのか。記事から引用します:

称賛(admiration)、憧れ(adoration)、美の鑑賞(aesthetic appreciation)、娯楽的なおもしろさ(amusement)、怒り(anger)、不安(anxiety)、畏敬(awe)、気まずさ(awkwardness)、退屈(boredom)、落ち着き(calmness)、混乱(confusion)、切望(craving)、嫌悪(disgust)、苦悩(pain)、歓待(entertainment)、ワクワク(excitement)、恐れ(fear)、恐怖(horror)、関心(interest)、喜び(joy)、郷愁(nostalgia)、安心(relief)、恋愛(romance)、悲しさ(sadness)、満足(satisfaction)、性的欲求(sexual desire)、驚き(surprise)

著者の場合は、「満足」が50%、「ワクワク」が30%、「その他」が20%の割合が理想なのだそうです。

私自身の場合どうか、ちょっと図に整理してみました。

好きな感情、つまり、主にこれらだけを感じていることが幸せと思える感情は、次の通りです。

  • 落ち着き(特に重要)
  • 安心 (特に重要)
  • 娯楽的なおもしろさ
  • ワクワク
  • 関心
  • 美の鑑賞

休みの日の朝、一人静かに本を読んだり、ネットの記事を見たり、その他投資のための調査をしたり、あるいはこうしてブログを書いたり、そういう時間が一番好きです。(落ち着き、安心)

以前は週末に深酒をして、せっかくの休日なのにお昼頃までだらだら寝ることが多かったのですが、最近では、自分が好きな静かな朝の時間を確保するために、週末のお酒も控える動機ができました。

静かな時間も好きですが、それだけではつまらないので、映画やユーチューブを見て楽しんだり、ゲームをしたり(娯楽)、たまには旅行したり(ワクワク)、宇宙や生命の真理について学んでみたり(関心)、音楽に酔いしれたり(美の鑑賞)、そんな時間も持ちたいです。

一方、サラリーマンとして働くうえで、受けることが避けられないネガティブな感情は、だいたい次のようなものでしょう。

  • 苦痛
  • 退屈
  • 嫌悪
  • 怒り
  • 不安
  • 恐れ

職種や部門にもよるのでしょうが、毎日、やりたくもないし、他人(株主や経営者) を富ませるだけの仕事をしたり(苦痛、退屈)、社内の人間関係に関連して嫌悪感や怒りを覚えたり、あるいは上司や客先から様々なプレッシャーを感じたり(不安、恐れ)。

「ティール組織」にも、従来型の組織では恐れなどのネガティブな感情を避けることができないと書かれていますね。

リタイアしてサラリーマンを辞めても、そういう感情を持つことはもちろんあるでしょうが、サラリーマンのように毎日朝から晩までそういう感情にさいなまれる、ということはないでしょう。(お金に困って、日々不安で不愉快な生活を送ることになれば別ですが。)

幸せをつかむには

結局ありきたりの結論になりますが、不労所得だけで生活しているだけの資産をしっかりと作って、アーリーリタイアすべしということになりますね。

また、リタイアというゴールに向かって加速するための手段として、額は少なくてもよいので、緩く自分のペースで稼ぐための手段も検討できるでしょう。

いまはフリーランスとして働くための様々な手段が整備されてきています。

この辺りも勉強しつつ、チャンスがあればこのブログでも触れていきたいと思います。

もう一つ別の加速手段として、生活のレベルを落として支出を減らすことが考えられます。

なかなか難しいことですけど。

これについても、参考になる本を読んだのであげておきます。

なるべく働きたくない人のためのお金の話

著者の大原扁理さんという方は、本書の内容からおそらくまだ30代前半だと思います。

100万円の収入を得るために、週に2日だけ介護の仕事をしていて、それ以外は自由時間。

100万円の収入で、東京郊外に2万8000円のアパート(バストイレ、キッチン付き)を借りて、1日300円の食費でちゃんと生活していたのだそうです。

(現在は台湾に移住され、もっと安い生活費で生活されているとのこと)

決して悲惨な貧乏生活というわけではなく、「応援したい人のためにはお金を使う」という余裕もあるようです。

もちろん、長年ぜいたくな生活に慣れた人や、家族のいる人には簡単にまねのできることではないと思います。

しかし、日々使っているお金が「自分が本当に望む幸せを犠牲にしてまで使う必要があるものか?」を自問自答してみる必要はあると思います。

ネットやメディアの情報を見る限り、総じて今の若い方の方が、中高年よりも生き方が柔軟で器用に思えます。

中高年は中高年で、若い人から学ぶ姿勢も忘れないようにしたいですね。

関連過去記事

「仮面」をかぶらない働き方、生き方。「ティール組織」と「アドラー心理学」

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